介護保険ニュース#19

第247回 社会保障審議会介護給付費分科会 概要まとめ

第247回社会保障審議会介護給付費分科会は、令和7年(2025年)9月5日に参集とWebのハイブリット形式で開催されました。
この分科会は、次回(令和9年度=2027年4月予定)の介護報酬改定や制度見直しに向けた重要な調査・議論の場となっています。

主な議題と内容

議題内容概要
1. 令和6年度介護報酬改定の効果検証及び調査研究に係る調査(令和7年度調査)の調査票等について具体的には、①高齢者施設と医療機関の連携実態調査、②科学的介護情報システム(LIFE)の導入効果・活用状況調査、③福祉用具の「与・販売選択制」運用状況調査、④介護現場の生産性向上・働きやすい職場環境に関する調査が開始された
2. 介護人材確保に向けた処遇改善等の課題介護職員の確保・定着や処遇改善の課題に対し、現場の現状を分析し、今後の中間改定(期中改定)などを含む政策対応の方向性を議論。
3. 通信機能を備えた福祉用具の取り扱いについて(報告)ICT(情報通信技術)を活用した福祉用具の利用状況と課題について報告。
4. 科学的介護情報システム(LIFE)について(報告)LIFEの導入状況や活用事例、今後の機能代替、現場負担軽減策などについて報告。

各調査事業の詳細
• 医療連携体制の実態調査:老健等と協定医療機関との連携、感染症対応力の把握。全国2,000超の施設と市町村が対象となり、報酬要件や制度設計見直しの基礎資料となる。


• LIFEの利活用調査:LIFE導入による入力負担軽減効果や活用実態を分析。8,000以上の事業所にアンケート調査を実施予定。評価項目の見直しやフィードバック機能の改善につなげる。


• 福祉用具の貸与・販売選択制に関する調査:昨年度導入された選択制の運用実態と利用者のニーズ・課題を調査。今後の福祉用具制度の拡充に活用。


• 生産性向上・働きやすさに関する調査:ICT導入や業務効率化、職場環境改善の取組み実態を把握し、補助金・支援制度の設計に反映。

以上、「第247回社会保障審議会介護給付費分化会」の概要になります。引き続き、「認知症の人と家族の会副代表・志田信也からの意見・質問」、「担当者からの回答」を介護保険次期時期改正の動きレポートに掲載しているのでご覧ください。                           

 

 

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