介護保険ニュース#1

今回は、社会保障審議会、第228回介護給付費分科会(2023年10月23日)の内容を公開されたYouTubeによるライブ配信内容を要約してお伝えしています。

介護保険・社会保障専門委員会

 【要約】

第228回社会保障審議会介護給付費分科会の要約メモです。 令和6年度介護報酬改定に向けて、定期巡回・随時対応型訪問介護看護、小規模多機能型居宅介護、看護小規模多機能型居宅介護、認知症対応型共同生活介護について議論が行われました。定期巡回と夜間対応型訪問介護の一体的実施、総合マネジメント体制強化加算の包括評価、認知症対応力の強化、医療ニーズへの対応、介護人材の有効活用などに関して様々な意見が出されました。

【審議項目】

▼定期巡回と夜間対応型訪問介護の一体的実施
定期巡回と夜間対応型訪問介護の一体的実施による事業者の効率化や利用者への継続的なサービス提供のメリットがある反面、両者には違いもあるため、利用者への影響に配慮しつつ検討する必要があるとの意見があった。
  総合マネジメント体制強化加算の包括評価
小規模多機能型居宅介護等の総合マネジメント体制強化加算の算定率が9割を超えており、包括評価にすることで地域包括ケアの推進に資するが、算定していない事業所への影響や利用者負担への配慮が必要との意見があった。
  認知症対応力の強化
小規模多機能型居宅介護等における認知症対応力の強化は重要であり、認知症に関する専門的研修の評価は賛成だが、研修を受講できる環境整備が必要との意見があった。
  医療ニーズへの対応
認知症グループホームの医療連携体制加算の要件が利用者の実態に合わないため、看護体制と医療的ケア要件を分けて評価することが必要との意見があった。
  介護人材の有効活用
認知症グループホームの3ユニット2人夜勤については、利用者の安全性や職員の負担に配慮し、配置基準を緩和しないべきとの意見があった。

【行動項目】

●定期巡回と夜間対応型訪問介護の一体的実施における利用者への影響について詳細な検討が必要
●  総合マネジメント体制強化加算の包括評価の影響について事業者・利用者の両面からシミュレーションが必要
●  認知症対応力強化のための研修について、受講環境の整備とともに検討が必要
●  医療連携体制加算の要件設定は利用者の実態に合わせて見直す必要がある
●  夜勤配置の緩和には慎重な検討が必要で、利用者の安全性確保が重要  



 

 

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