介護保険ニュース#4

今回は、社会保障審議会、第108回社会保障審議会介護保険部会(2023年11月6日)の内容を公開されたYouTubeによるライブ配信内容を要約してお伝えしています。

介護保険・社会保障専門委員会

 【要約】

第108回社会保障審議会介護保険部会の要約メモです。
主な内容は以下の通りです。
・2割負担の判断基準について、生活実態に配慮しつつ検討が必要との意見があった。
・1号保険料の負担割合について、多段階化による所得再分配効果が期待できるとの意見があった。
・住宅確保要配慮者への支援について、関係省庁の連携・協力が重要との意見があった。

【審議項目】

▼ 2割負担の判断基準をめぐる意見

・生活実態への影響を考慮し、慎重に判断すべきとの意見が多数あった。
・医療と介護の違いから、単純に医療の2割負担の基準を適用するべきではないとの意見もあった。
・収入だけでなく、資産等も勘案すべきとの意見もあった。

▼   1号保険料の負担割合をめぐる意見

・多段階化により、所得再分配機能を高め、低所得者の負担を抑えることが望ましいとの意見が多数を占めた。
・公費の充当等によって低所得者の保険料負担を軽減すべきとの意見もあった。
・標準段階の細分化等により、保険者間の差異にも配慮すべきとの意見もあった。

▼  住宅支援施策をめぐる意見

・国交省、厚労省、法務省の連携は評価できるが、自治体レベルでの取組が重要との意見が多数を占めた。
・介護保険制度との連携も重要との指摘があった。
・認知症高齢者への対応等、福祉的観点が欠かせないとの意見もあった。

【行動項目】

● 生活実態調査の結果を踏まえ、2割負担の判断基準を慎重に検討する。

●  1号保険料の負担割合を多段階化し、所得再分配機能を高める方策を検討する。

●  自治体における住宅支援施策の具体的な進め方を明確化する。

●  介護保険事業計画との連携方策を明確化する。

●  介護人材の処遇改善加算の一本化に当たっては、各職種のバランスに配慮する。

● 認知症高齢者等への配慮を行う支援方策を具体化する。

 

 

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