総会アピール2025を発表!
2025年6月7日(土)に開催した公益社団法人認知症の人と家族の会2025年度第16回(通算46回)総会において、総会アピールを発表しました。

認知症の人とともにある家族の権利を社会に広く周知し、
認知症の人と家族がともに笑顔で暮らせる社会を求めていこう
2025年6月7日
公益社団法人 認知症の人と家族の会 総会参加者一同
2025年度 第16回総会は、全都道府県から200名を超える会員が参加し、結成45周年の節目の年に定款変更、新役員体制、今後の活動をさらに発展・深化するための“活動のすすめ方”などを決議しました。
「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」(以下、認知症基本法)の施行に続き、昨年末には「認知症施策推進基本計画」(以下、基本計画)が閣議決定され、それらを経て、都道府県での基本計画の策定が始まりました。認知症基本法や基本計画は、まさしく当会が45年間の活動の中で掲げてきた理念「認知症になっても安心して暮らせる社会」の実現を目指すものであり、いまようやく社会の合意を得て、そのスタートラインに立つことが出来ました。認知症の人も家族も自分らしく暮らせる地域を、認知症基本法における「当事者参画」を要とし、行政をはじめ、関係する企業や団体等と共に創っていきます。
総会では2年以上にわたり会員とともに議論を重ねた「認知症の人とともにある家族の権利宣言」を決議しました。この宣言は、認知症の人の尊厳を守ると同時に、家族の尊厳を尊重し、それぞれの権利を守ることを重要とする私たちの願いを形にしたものです。この権利宣言をカタチにしていくために、今後はより多くの人の共感と理解が得られるよう社会に広めていきます。
一方で、介護のある暮らしの要である介護保険制度は第10期介護保険制度改正にむけた議論が始まり、利用料の一律2割負担、要介護1,2の総合事業移行、ケアマネジメント有料化などが財政制度等審議会より提案されています。当会では2024年度介護報酬改定影響調査を実施しました。利用者の介護実態を、介護保険制度改正の議論の場や社会に届け、安心して介護のある暮らしを支える介護保険制度となるよう、そして認知症の人も家族もともに笑顔で暮らせる社会になるよう、私たちの声を発信し続けます。
以上