認知症って、怖くないの?
もしそれが、自分だったら。
もしそれが、大切な人だったら。
あなたは、どんな言葉をかけますか。
どんな街なら、安心して暮らせますか。
★このページでは、世界アルツハイマーデー2026に合わせて作られたリーフレット掲載の「メッセージ」を全文掲載しています。

「認知症になっても、人生は続く」
丹野智文さんからのメッセージ(認知症の人と家族の会副代表理事)
認知症を心配している方、認知症と診断されたご本人・ご家族へ
認知症と診断されると、不安になったり、「これからどうなるのだろう」と心配になったりする方がたくさんいます。
でも、認知症と診断されたからといって、次の日から急に何かが変わるわけではありません。1週間後も、1か月後も、今までの生活は続いています。
「できなくなったこと」より「どうすれば続けられるか」
認知症になると、物忘れなどの症状が少しずつ増えることがあります。しかし、大切なのは「できなくなったこと」だけを見るのではなく、「どうすれば続けられるか」を考えることです。
私自身も認知症と診断されてから、失敗したことはたくさんあります。それでも、あきらめずに工夫を重ねながら生活を続けています。一人で悩まず、家族や友人、支援者と一緒に工夫を考えてほしいと思います。
周囲の「先回り」が本人の力を奪うこと
一方で、診断後に大きく変わってしまうのは、周囲の人たちの見方や関わり方かもしれません。
「道に迷ったら困るから外出はやめよう」
「財布をなくしたら困るから持たせないようにしよう」
このように、まだ起きていないことを心配して、本人ができることまで取り上げてしまうことがあります。
もちろん心配する気持ちは大切です。しかし、先回りしすぎることで、本人の自信や意欲を失わせてしまうこともあります。
病名ではなく、「その人」を見てほしい
認知症になったからといって、その人がその人でなくなるわけではありません。
「認知症の〇〇さん」と病名で見るのではなく、「〇〇さん」という一人の人として見てください。そして、病名ではなく、その人に実際にどのような困りごとが起きているのかに目を向けてください。
早めに受け入れ、一緒に工夫することが大切
認知症は、人によって症状も進み方も違います。診断されたからといって、すぐに重い状態になるわけではありません。
むしろ、「もう無理だ」「何もできない」とあきらめさせられる環境のほうが、本人の力を失わせてしまうことがあります。
だからこそ、早めに自分の状態を受け入れ、家族や周囲の人に知ってもらい、一緒に工夫を考えることが大切です。また、医療や支援につながり、地域活動や仕事、趣味などの社会参加を続けることも大切です。
認知症になっても、人生は続く
認知症は決して恥ずかしい病気ではありません。
長生きする人が増えた今、誰にでも起こりうる身近な病気です。
私も認知症であることを隠さず、オープンにしながら活動しています。そして、多くの人の支えや工夫によって、今も社会とのつながりを持ち続けています。
認知症になっても、人生は続きます。
一人で抱え込まず、周りの人と一緒に工夫しながら、自分らしく暮らしていきましょう。認知症の人も家族も、地域の中で安心して暮らせる社会を、一緒につくっていきましょう
「大丈夫。ひとりじゃないから」
花俣ふみ代さんからのメッセージ(認知症の人と家族の会副代表理事)
大切な家族が認知症と診断された時…衝撃的ですよね。
誰もが先ず、えっ!うっそー!この先、いったいどうすればいいの⁉️と本人と同じように家族も戸惑い頭の中は大混乱。
診断後のショックで落ち込んでいる本人の隣で、さぁ〜あなたならどうしますか?
日本では2025年高齢者の5人に1人が認知症になると推計されており、今後も高齢者人口が増え続けるのですから、認知症はだれもがなり得る病気と言われています。ても、まさか我が身内に起きるとは思っていない!まさに青天の霹靂!!
でも、大丈夫。一人で悩まないで!ひとりじゃないから!!と私たちはあなたに伝えたい。
ひと足先に認知症と共に歩んでている本人と第二の当事者である家族が、仲間たちが全国にたくさんいます。辛い時、哀しい時、不安と孤独を一人で抱え込まないで、少し先を歩いている仲間にSOSを発信しましょう。きっとあなたの涙を仲間たちが拭い去ってくれるでしょう。あなたが笑顔を取り戻せば、次の一歩を踏み出す勇気が湧いてくるでしょう。
認知症になった「本人が本人らしく」そして「あなたがあなたらしく」暮らし続ける新たなドアが開くのです。そこから始まる介護というマラソンレースをどう駆け抜けるか、頑張りすぎないペース配分も大事ですね。時には暗くて長いトンネルに迷い込むかもしれません。でもよぉーく目を凝らして周りを見てください。そこには先をゆく仲間たちが灯してくれた希望の灯が見えるはずです。そして、その灯りはきっと暗闇のトンネルからの出口へと導いてくれることでしょう。
“つながれば希望の灯りがみえてくる”これが二度の介護マラソンで既にゴールインした私からあなたに贈るメッセージです。

