「認知症の日」と「世界アルツハイマーデー」の表記について

●「家族の会」では引き続き、9月21日を「世界アルツハイマーデー」、9月を「世界アルツハイマー月間」として取り組みを進めます。「認知症の日」「認知症月間」は、併記して使用します。

「世界アルツハイマーデー」「世界アルツハイマー月間」の歴史

 1994年9月21日、イギリスで開催されたADI(国際アルツハイマー病協会、本部:イギリス)国際会議において、世界アルツハイマーデーがスタートしました。

 日本で唯一の加盟団体である「家族の会」は、そこから30年近くにわたって、認知症への理解を深めるため、日本各地で啓発活動を中心的に行ってきました。

 開始当時は、認知症への理解は不十分で、「認知症になった人は何もできない」「人生おしまい」と考えられてきました。また、介護家族に対しては、「親の面倒は嫁や子供が看るもの」など、理解も不十分な時代でした。

 そんな中、地道に認知症への理解を訴え、認知症の人と家族への理解と支援を当会は訴え続けるとともに、啓発活動に取り組んできました。

 その活動は、リーフレットの配布、記念講演会の開催、マスコミへの働きかけ、城や名所をライトアップするオレンジライトアップなど、多岐にわたります。

 これらの取り組みと、各関係団体・行政の協力もありもあり、認知症への理解と支援が進んできました。

認知症基本法の成立

 2023年6月、「共生社会の実現を推進するための認知症基本法(通称:認知症基本法)」が成立しました。

 その第9条で、9月を「認知症月間」、9月21日を「認知症の日」と定められ、これまでの活動が、行政機関を含む、より公的な取り組みとして進められることが決まりました。

 これらは、「家族の会」の30年近くにわたる取り組みの成果であると言えます。

今後の表記について

 「家族の会」としては、今後も国際的な取り組み(英語サイト)である「世界アルツハイマーデー」「世界アルツハイマー月間」の名称を引き続き使用するとともに、「認知症月間」「認知症の日」を可能な範囲で併記して、活動に取り組みます。

 ぜひ、認知症への理解と支援を進めるため、活動にご協力・ご参加いただきますよう、お願いします。

あなたも「家族の会」の仲間になりませんか?無料で資料をお送りします。