つどいは知恵の宝庫~介護初心者の悩みに応える~

全国の支部で行われている家族の「つどい」。その中で出てきたいろいろな悩み。その悩みに応える形で、介護初心者の悩みにお答えします。会報ぽ~れぽ~れの人気記事の抜粋です。

■車大好きな夫に運転を止めさせるのに悩んでいます。

夫68歳を介護中です。65歳の頃におかしいと気づき、高血圧の検査だと言って心療内科を受診させたところ、アルツハイマーと診断されました。医師からは、車の運転を止めるように言われましたが、本人には病気のことを告知していませんので、すぐに車に乗りたがります。どうしたらよいでしょうか。(Aさん 夫と二人暮らし 65歳主婦)

介護中10年Bさん:「保険がきかなくなったことを説明するとあきらめてくれました」私も相談者と同じ体験をしました。人身事故を起こすことを考え必死に止めるように言い聞かせましたが、病気を告知していないためお手上げでした。鍵をかくしたこともありますが、興奮して探し回るので、根負けし運転させていました。
そのうち、接触事故を何度も起こすようになり、保険がきかなくなったことを説明するとあきらめてくれました。

専門職のCさん:「医師や警察など専門家の立場から説明してもらったら」奥様が止めてもなかなか言うことを聞いてくれない方が多いですね。接触事故を起こしたすぐ後などに、医師や警察など専門家の立場から説明してもらったらいかがでしょう。説得のタイミングが大事です。

精神科医D先生:「病名を告知し、危険について具体的に説明します」診察を受ける患者さんや介護者からは車の運転についての相談はよくあります。認知症になると、運転中よそ見をしたような状態になり、信号に気がつかない、歩行者を見落とすなど危険について説明します。
その上で本人とご家族に運転は止めたほうがよいとお話します。Aさんの場合も早く本人に告知して対処されたほうがよいと思います。

夫の介護を終えたEさん:「畑に行くときだけ、運転させていました」危険とは感じていても、他の交通手段のない田舎に住んでいるため、車はどうしても必要でした。必ず、私が横に乗り大声で注意しながら、畑仕事に行くときだけ運転させていましたが、交通量も少なく事故も起こさずにすみました。働いて生活を支えているという励みにつながっていたようです。

介護中のFさん:「修理に出すと言って、自宅から離れた駐車場におくようにしました」気をつけていたのですが、目をはなしたすきに車で出かけており、体が震えました。無事に帰って来た時は本当にほっとしました。バッテリーを外し故障していることを確認させ、修理に出すと言って自宅から離れた駐車場におきました。他の家族は少し不便になりましたが、1ヵ月ほどで本人は車なしの生活に慣れ、何も言わなくなりました。

介護中の世話人Gさん:「お父さんの車を貸してくれ」相談者の気持がよくわかります。私は遠方に住む子どもに「車が故障して仕事ができないから、お父さんの車を貸してくれ」と電話してもらいました。すると、喜んで承知したので車を知人に預けました。それから車のことは全く言わなくなりました。私の言うことより子どもの言うことは聞くのですね。

施設職員Hさん:「車を売ってしまい、すぐに止めさせるべき」家族が危険と感じるのなら断固としてすぐに止めさせるべきですね。
他人を巻き込み、けがをさせる危険を避ける責任は家族にもあります。車を手放すしかありません。