つどいは知恵の宝庫~介護初心者の悩みに応える~

全国の支部で行われている家族の「つどい」。その中で出てきたいろいろな悩み。その悩みに応える形で、介護初心者の悩みにお答えします。会報ぽ~れぽ~れの人気記事の抜粋です。

■施設では家族がどこまで手を出したらいいのでしょうか …?

ア 夫74歳アルツハイマーです。67歳頃から具合が悪くなりました。
私も血圧が高くずっと体調が悪かったので、当初はただの物忘れと思い叱咤激励し、かなり険悪な関係になっておりましたが、お陰さまで、最近特養に入ることができました。家に居た時と這って、私も笑顔で話すことが出来るようになり、主人もうれしそうにしております。
ただ、施設に会いに行った時ですが、どこまで主人の世話をして良いのか、入所したからには、あまり手を出さないほうがいいのか様子が分からず迷っています。 Nさん(女性 68歳)

世話人Aさん:ご主人が特養に入られて、奥様の側に余裕ができたことはとても良いことだと思います。ご主人との絆を確かめるためにも、施設では奥様がしてあげたいと思うことを、精一杯すれば良いのではないですか。

実母が特養入居のBさん:どこの施設もそうなのかもしれませんが、皆さんボーツと車椅子に座っている状態が多く、テレビは点いているのですが見ている様子もない。歩ける人が何もすることなく、ただ座っているのはどんなものかと気になります。私は、施設に行くと、母の車椅子を押しながら一緒に外に散歩に出かけます。気分転換にもなりますし、スタッフの数が少なくて、なかなか個別に対応できない部分を家族が補ったら良いのではと思っています。

施設職員のCさん:私たちも一生懸命やってはいますが、やはりなかなかケアが行き届いてないのは、自分たちでも分かっています。家族の方がそこを補ってくださるのはとてもありがたいし、そうすることで入所の方が元気になられると、私たちも本当に嬉しいです。

義母が施設入居のDさん:しかし、今はもう施設で暮らしているわけですから、そこのやり方に従うほうが良いのではないでしょうか。たまに行って自分の気分でやるだけやって、後はまた全部まかせて帰ってしまうのはどうかなあと思います。

施設職員のEさん:専門職のチームで、もっともふさわしいケアを考えて、提供しています。
ご家族には心のケアをお願いしたいです。身体ケアは職員がしますので…。ご家族の中には、糖尿病のための食事制限や飲み込みが悪いのでトロミをつけた食事をしたりしているのに、菓子や惣菜を置いて「また後で食べるように」と本人に話していかれ、喉に詰めそうになったり、血糖値が上昇していたりと後であわてることがあります。

ケアマネFさん:面会の少ない同室者が嫉妬されることをよく見聞きしますので、お訪ねになる時は、他の方にも声をかけたり話を聞いてあげたりすることも忘れないでほしいですね。ただし、勝手に食べ物を配ったりすることは控えてください。

世話人Gさん:ご本人を中心に、家族と施設側がそれぞれお互いにきちんと話す場をもつ必要あります。まずは面会時に「することと、しないこと」を明確にしておくことも大切です。施設側も一人ひとりの入所者さんが、より良い状態で過ごすためには、家族の協力を仰がなければ、やっていけないのではないでしょうか。また、めったに面会に行かれない家族でも、せめて季節の変わり目の、衣類の入れ替えなどはきちんとしたいものですね。