仲間と出会い話したい

今月の本人:山本きみ子さん

今年のアツルハイマーデーのポスター、リーフレットを飾った富山県支部の山本きみ子さん。告知後の心情や生活の様子をきみ子さんを支える夫の雅英さんのお話とともに紹介します。(聞き書き:支部事務局長の勝田登志子)

二人三脚で若年認知症とたたかう山本きみ子さんと雅英さん

今年のポスター

きみ子さん●「若年認知症」と告知されて1年10ヵ月、新たなチャレンジの日々です。いつもガンなどの病気で大変な思いをされている本人と家族を見てきたので、「認知症」もそのひとつと受け止めました。職業が看護師であり「家族の会」の世話人だったことなど、告知を受けたときから公表しようと思いました。なぜなら、病気を隠すことは家に閉じこもることになります。まだ若いし、やれることはたくさんある、公表すると気持ちが楽になり病気の進行も遅くなります。自分にできることで人の役に立ちたい。
雅英さん●私も隠す必要はないと思い、子どもたちにも話しました。公表で病気が進行しての徘徊時も、近所に助けてもらえると思います。近所や職場から「がんばれ!」と励ましの言葉をもらいました。地元のNHKや新聞で報道された影響もあり、仕事柄(郵便局勤務)多くの家を訪問すると、「テレビを見たよ、実は家族に認知症の人がいて困っている」という相談を受けるようになりました。近所の若年認知症夫婦の相談相手にもなっています。
きみ子さん●週2回近くのデイサービスで利用者の健康チェックをしたり、介護の手伝いをしています。夫と二人で週1回ダンス教室にも行っています。(お二人はダンスを通じて結婚され、つどいのダンス教室講師で12月にはダンスパーティーを行う予定)

雅英さん●妻が認知症になってから、二人でこの春と秋に海外旅行に行きました。先日はカナダに10日間行ってきました。ナイアガラの滝やロッキー山脈の紅葉が見事でしたよ。
これからのことですが、現在パソコン教室に通っています。10 月からはヘルパー2 級を受講し、来年4 月からは妻と一緒の職場で働きたいと思っています。食事当番は私が週3 回、きみ子が4 回で、買物は一緒に行きます。
「家族の会」での活動お二人ともに支部世話人で、きみ子さんは本人支援専門委員会委員を、雅英さんは「男性介護者のつどい」の責任者です。若年認知症の本人、介護家族が集う「てるてるぼうずの会」ではいつも中心になって運営をしています。


全国本人交流会(10/15〜10/17)ではダンスをしたり、参加者に血圧測定もしました。

2010年11月25日発行会報「ぽ~れぽ~れ」364号より

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