Dr.中村の「暮らしのアドバイス」

Q.ふらついて困るのですが、どうしましょう。


身体がフラフラして困ると訴えられる認知症の人も多いようです。その原因は一つではありません。A脳の病変:小さな脳梗塞により、脳の神経線維がほころんで、脳の命令がうまく伝わらない場合。B脳の血流:脳の血の巡りが悪くなり、目の前が暗くなるとか、ふらつく場合。C脊髄の病変:足の裏からの刺激が脳に伝わりにくいためふらつく場合。D脚の筋力:力が弱くなって、体重が支えられない場合。E内耳の病変:バランスがとれない場合。F薬物:副作用の場合。G不安感:転倒を恐れて不安になり、ふらつく場合。多くの原因によるフラツキを克服するためには、A足元を明るくする。B足ユビに力を入れて、地面を掴むように歩く。C一歩一歩、確かめながら歩く。Dベッドで仰向けになり、足を上げ下げして筋力をつける。E視点を定めてユックリ歩く。F耳鼻科医、神経内科医の診察を受け、薬のチェックをしてもらう。


(「家族の会」顧問:中村重信)


今月より中村重信医師の認知症の介護・医療に関わる「暮らしのアドバイス」を随時掲載します。


2009年11月25日発行会報「ぽ~れぽ~れ」352号より

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