いきいき「家族の会」-まちでも村でも

岡山県支部

地域で見守ろう認知症

高梁市で「認知症介護家族交流in高梁」を開催しました。これは県からの委託で4年前より行っている介護家族の支援を目的とした事業です。今回は妻井令三支部代表をはじめ、認知症当事者である能勢功一郎さんと妻の弘美さんなどが500名の聴衆を前に講演を行いました。能勢さんは母の介護を終えた後、自らが認知症となられましたが、妻の弘美さんは「認知症に立ち向かう夫が希望を持ち続けられるよう支えていくのが私の使命」と話し、会場は感動であふれました。

愛知県支部

「助けて」と言える社会を

支部の設立30周年を記念し開催された講演会には、700名近い参加者が詰めかけました。当日は基調講演のほか、シンポジウムや8会場に分かれての分科会など、充実した内容となりました。特に支部が日頃より訴えている「介護者支援」に関するテーマについては、参加者から「自分の幸せについても考えていいんだ。

いろいろな声が出しやすくなる」という意見が寄せられました。尾之内直美支部代表は「介護者が助けてと言える社会が実現できるように取り組みを続けたい」と話しています。

三重県支部

「寝たきりアパート」の現状とは

今回支部では「寝たきりアパート」について、その実態と背景を考える研修会を開催することになりました。「寝たきりアパート」とは、胃ろうなどの状態で在宅介護が困難な人々が、介護サービスを利用して生活する賃貸住宅ですが、ビジネス化されるなど様々な問題も見られます。一方で行き場がなくここを使わざるを得ない「介護難民」もいる現状から、家族の立場からこうした現実を知ってほしいと取り上げるものです。泉美幸支部代表は「この研修会を契機に多くの人に関心を持ってほしい」と話しています。

鹿児島県支部

突然の訃報に涙

支部副代表の造免和子さんが2月19 日に急逝されました。支部で会報作成も担当していた造免さんは、「介護中の会員さんにたくさんの情報を送りたい」と、亡くなる前日も支部事務所で1日中会報作成に取り組んでいました。突然の訃報に支部も驚きと悲しみの中にありますが、2月号の会報は4ページの縮小版ながら発行。支部立ち上げから現在まで「家族の会」とともにあった造免さんの思いを受け継ぎたいと誓ったのでした。

2011年4月25日発行会報「ぽ~れぽ~れ」369号より

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