会員さんからのお便り

私は薄情な娘でしょうか?

埼玉県・Mさん 44 歳 女

360号(7月号)・362号(9月号)「お便り」を読んで

とってもやさしくて素直な娘さんへ

7 月号、9 月号とも読み、涙が流れて仕方ない私でした。私も74 歳で要支援1 の母を介護しながらいつも自分のことをそう思っています。あなたはご自分のお家に引き取られ、きっと心身とも疲れのピークにいるのでしょう。ご自分の家に引き取る決断をするには、それまで築いてきた「大切な自分の家族や友人」との時間さえ、時として失っていかなくてはならず、とてもつらい決断でしたね。でもすごく勇気をもらいました。
私の母は車で15 分のところで一人暮らし、グループホーム入所申し込み中です。この夏は老人保健施設に2 ヵ月短期入所しています。心臓に既往症があり、2 年前から主治医に「独居は無理です。見守りのある生活を」といわれていますが、私には躁鬱病の実弟のサポートと22 歳の息子が身体障害2 級でまだ母として息子に関わらねばならず、母のこと、実弟のことと、いつもいっぱいいっぱいの私にこの息子は「心理カウンセラー」になって、私の心の悲鳴を聞いてくれます。
9 月号に6 人もの会員さんがお便りを寄せてくれたこと…「家族の会」に出会えて良かったなあと思っています。お体ご自愛くださいね。
とってもやさしくて素直な娘さんへ。

働きながら介護できるよう法律改正を

北海道・Hさん 55 歳 女

私の場合、一人暮らしが厳しくなってきた母のために、東京から札幌へ転勤させてもらい、通い介護2 年の後、母が認知症を発症し、同居を初めて4 年が経ちました。
私は、その間心身の疲労で擦り切れ状態となり、二度会社を休職しています。これは、仕事上のダメージとともに、経済的なダメージも非常に大きく、将来に大きな不安をかかえています。
現在、働きながら介護する人への労働環境は、育児と比べると“皆無”に等しい。“育児・介護休業法”という絵に描いた餅のような法律はありますが、実際に即していないため利用できません。働きながら介護するということは仕事を2つ持っているのと同じです。仕事から帰ってきても、もう一つの仕事が待っており、自分のための休日はほとんど(あるいは全く)ありません。共倒れにならないよう、可能であれば“ホーム”の選択をされることに、「薄情」などと思う必要は全くないと思います。それによってあなたに時間と心のゆとりができれば、お母に優しく接してあげることができると思います。
私のケースは母の他に、“特定疾患”で入院中の父がおります。暖かい時期には(北海道なので)、父の強い希望で月一回一時帰宅をします。父はそれを生きがいに毎日リハビリに励んでおります。母も父の帰宅を待っているので“ホーム”へいれることもできません。また、“ホーム”に関して母は強い拒否感を持っており、私にはそれを振り切って入れるだけのエネルギーがもう残っていません。ショートステイすら行ってくれないのですから…。
毎日仕事をしながら母との生活をするだけで、もう精一杯の状態です。一刻も早く、働きながら介護する人への法律改正も厚生労働省へ申し入れていただきたいと「家族の会」に強く期待してやみません。せめて介護休暇を有休にしてほしいです。介護時短の枠の制限撤廃、介護休職の枠の延長と経済的支援など、まず介護のための失職を防止することが急務です。また、看護や看病で退職せざるを得ない人への経済的な援助システムを早急に作っていただきたい。
仕事を持ちながらシングル介護をしている方や、介護で仕事を退職された方はどのようにされているのでしょうか。この辺の情報がほしいです。

大声を出し続けるのをどうすれば?

東京都・Oさん 70 歳 男

アルツハイマー病型と脳血管性認知症の合併症で、60 歳の女性。発症してから10 年です。言葉が話せなくなって(失語)から、額にしわを寄せて(不安、いらだち)ひっきりなしに「でえーっでえーっ」と甲高い大声を出し続けるので困っています。側に寄り添って、身体や手をさすったり、穏やかに話しかけていますが効果なく、一定時間叫び続けると静かになるのですが、また再開します。
アリセプト、プレタール、グラマリール、抑肝散を飲ませていますが効果がありません。
しかし、徘徊が激しくて昨年は7 回も転倒しているので副作用の強い薬は飲ませたくありません。どうすればよいのかご教示いただければ幸いです。

心の貧しい人間になりたくないので

岐阜県・Nさん 51 歳 女

脳梗塞により要介護4 の義父を12 年間看ております。言語障害があり、訴えがあっても「アーッ」と叫ぶことしかできず、意思の疎通に苦労しています。病気で倒れる以前はなかなか厳しい義父でつらい思いもしてきたので、今ただ食欲だけに生きている姿を見て世話をすることに、精神的葛藤があります。けれど自分が心貧しい人間にはなりたくないので「世話をする私の背中から元気な時の義父がずっと見ている」と自分に言い聞かせ日々を送っています。毎月の会報が届くのが楽しみです。一行一行に心が洗われます。

特養の医療面充実できれば

大阪府・Nさん 63 歳 女

義母は在宅介護2 年余り、その後入院、老健特養を経て、療養型病院に入院、あっという間に8 年経過しました。
胃瘻を造設して2 年以上になりますが、医療行為が増えると特養での生活も限界になります。生活本位に考えると施設のほうがいいのですが、看護師の夜間不在や受診の度に本人にかかる身体、精神的な負担を考えると、もう施設へ戻ることは限界かなあと思います。特養でも医療面で充実を図れば入院継続しなくてももう少し生活面中心の介護が受けられるのにと思います。胃瘻造設時も家族で相談しましたが、延命にはなるが、本人の意思が確認困難でつらかったです。

オレンジリングをつけて下さい

兵庫県・Sさん 66 歳 男

100 万人サポーターのオレンジリング、講演会などで頂いた人も沢山いるはず。街中でほとんど見たことないし、各講演(講習)に参加しても付けている人は居ません。福祉関係の職に就いている人でも知らない人も居ます。ちょっと残念な気持ちです。

2010年11月25日発行会報「ぽ~れぽ~れ」364号より

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