2013年度「世界アルツハイマーデー」に寄せて

厚生労働大臣 田村 憲久

2013年度「世界アルツハイマーデー」に当たり、一言お祝いの言葉を述べさせていただきます。

毎年9月21日を「世界アルツハイマーデー」と国際アルツハイマー病協会が定めてから本年で20年目を迎え、世界各国で認知症に対する理解の向上を図る活動等が行われてきました。

日本においても、国際アルツハイマー病協会加盟の「公益社団法人認知症の人と家族の会」が中心となって、認知症の人のご家族の交流や相談、認知症介護に関する調査や研究などを進められ、国内外での啓発活動を展開されております。こうした関係者の皆様のご尽力に対し、深い敬意を表する次第です。

厚生労働省では、認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で暮らし続けることができる社会の実現を目指し、平成24年9月に、「認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)」を策定し、今年度からスタートしています。

「認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)」では、認知症ケアを、症状が発生してからの「事後的な対応」から、症状が出る前の「早期・事前的な対応」へと「ケアの流れ」を変えるため、様々な取組をしています。

具体的には、複数の専門職が認知症の人や家族に早期に関わる「認知症初期集中支援チーム」を配置し、早期支援の取組を実施することとしています。今年度は全国14か所でモデル事業を実施していますが、将来的には、モデル事業の実施状況等を踏まえ全国普及のための制度化を検討しています。

また、認知症の人の家族の介護負担の軽減を図るため、地域の実情に応じて、認知症の人とその家族、地域住民、専門職等の誰もが参加できる「認知症カフェ」の普及を図ることによって、家族支援を図っていくこととしています。

今後、「認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)」を計画的に推進していくためには、「公益社団法人認知症の人と家族の会」をはじめとする関係団体等と連携していくことが重要であると考えていますので、皆様方のご協力を賜りますようお願い申し上げます。

「公益社団法人認知症の人と家族の会」の皆様のますますのご発展を祈念しまして、私のお祝いの言葉といたします。