つどいは知恵の宝庫~介護初心者の悩みに応える~

全国の支部で行われている家族の「つどい」。その中で出てきたいろいろな悩み。その悩みに応える形で、介護初心者の悩みにお答えします。会報ぽ~れぽ~れの人気記事の抜粋です。

アルツハイマー型認知症の夫の食事量が減って心配です。なにかよい工夫はないでしょうか。

4 年前にアルツハイマー型認知症を発症した82 歳の夫が、1 ヵ月前くらいから食欲が低下しています。また、まだまだ暑いのに水分を取りたがりません。
私が勧めても、食事の途中で食べるのを休んだり、やめたりすることが多くなって、どうしたらいいか困っています。 (相談者:79歳 妻)
介護家族A:食事や水分摂取に工夫を それはお困りですね。私も同じように夫を介護中ですが、つどいに参加した時に食事や水分摂取についての工夫を教えてもらい、とても助かりました。たとえばお茶だけでなく、スポーツ飲料を利用して効率的に水分を取るようにしてください。また飲み込みにくくなっているかもしれないので、牛乳や果物のジュースなどを寒天やゼラチンで固めて、のど越しをよくする工夫をしました。

世話人:食事に味や香りの工夫を 食事の献立も、見た目や彩りをよくするとか、魚や漬物にスダチをかけたり、ラッキョウの甘酢づけのみじん切りを添えたりと、香りや味の工夫で食欲がわくこともありますよ。また、かぼちゃを煮物だけでなくスープにすると色もきれいですし、水分の補給とビタミンの摂取に役立ちます。スープはとろみをつけてくださいね。

歯科衛生士: 義歯が合わなくなったためでは ご主人の歯の具合はどうですか。
使っている義歯が合わなくなって、十分に噛めなくなっているかもしれません。それが原因で十分食事がとれないのかもしれません。
病院に通えない人たちには歯科医が自宅訪問して治療や義歯の作り替えをしてくれます。お住まいの地区の歯科医師会に問い合わせれば、訪問歯科医を紹介してもらうことができます。

看護師:他の病気がないか 食欲低下の原因となる病気がないかどうか調べてもらいましょう。どのくらい食事や水分がとれているのか確認するために、1週間ほど、食べたものや飲んだものをノートにつけてみてください。体重も測り、かかりつけ医を受診しましょう。尿や便の状態も報告できれば診察の参考になると思います。

医師:介助が必要になってきたのでは 認知症が進行すると、食べ物を認識できない、動作の手順が分からない、集中力が低下するなどの症状が起こってきます。食事の量が減っているのはこんな症状が関係しているのかもしれません。食事に集中できるように静かな環境を整えたり、手がとまったら優しく声をかけ、時々は口に入れてあげたりして手伝ってみてください。

介護家族B:年齢的な自然な成りゆきと… うちの母も食事量が減り、食べるのに時間がかかるようになりました。量が減るのも、時間がかかるのも年のせい、自然の成り行きと考え、あまり気にせず、水分補給だけ心がけています。ここ、2、3年こんな調子で特に変わったこともなく過ごしていますよ。