62 歳の夫を自宅で介護しています。先の見えない不安。支える私も一緒に戸惑う毎日です。

つどいは知恵の宝庫~介護初心者の悩みに応える~

全国の支部で行われている家族の「つどい」。その中で出てきたいろいろな悩み。その悩みに応える形で、介護初心者の悩みにお答えします。会報ぽ~れぽ~れの人気記事の抜粋です。

62 歳の夫を自宅で介護しています。先の見えない不安。支える私も一緒に戸惑う毎日です。

若年期認知症と診断された夫と、一日中ずっと一緒に過ごしています。うつむいて独り言を言ったり、ぼんやりしている無気力な夫を見ていると私もつらくなってしまいます。何とか有意義に過ごしてもらいたいと思うのですが…。夫に何をしてあげたらいいのだろう、これから先どうなるのだろう、と不安で一杯です。年齢が若いため、高齢者が主体のデイサービスなどの利用は本人が嫌がります。 (相談者:58歳妻)

介護家族A:仲間に出会う機会を 私も、長い間そうでした。自分もどんどん暗くなっていき体調も壊してしまいましたが、そんな時ふとかけた「家族の会」の電話相談をきっかけに、つどいに参加、そこから「若年のつどい」を知り仲間と出会い、悩みを分け合い、元気をもらうことができました。

世話人:知識や知恵をもらいましょう 若年の方を対象とした相談窓口※1もあります。病気の知識や介護を知ることで漠然とした不安が少し軽くなることもあります。また、本人や家族の体験談※2の書籍もあるので読まれてはいかがでしょうか。

介護家族B:ご主人と一緒に楽しめることを 自然環境のよいところにお住まいですよね。生活の中で一緒に楽しめること、たとえば野菜作りや散歩、ペットの世話はいかがでしょう。手を動かし体を使うことは楽しみでもあり、うつ状態が改善することにもつながるのではないでしょうか。

ケアマネジャー:一人で抱え込まないで ご主人の気持ちを尊重しなければなりませんが、親類や親しい近所の方にご主人のことをお伝えしておくことも大事です。一人で抱え込まないで、いろんな人の力を借りましょう。

医師:継続的な受診を 診断を受けられたということですが、その後も受診されていますか? 認知症の薬や精神的な状態に応じた薬を適切に使うことで症状を緩和できるケースがたくさんあります。新しい認知症の薬も出ており、症状が軽減した方もあります。今後のことを考えて定期的な受診は必要です。

デイサービス相談員(社会福祉士):特技や経験を生かして 若年の方がデイサービスに行きたがらないことはよくあることです。たとえば、話し相手や洗車など、ご主人の特技や経験を生かす場面を作ればデイサービス利用につながるかもしれません。作業報酬を出しているところもあります。

※1 若年性認知症の電話無料相談(0800-100-2707) 月?土・午前10:00?午後3:00※2  購入可能な書籍:「手をつなぐ認知症介護─かくさず、おくさず、みんなのなかへ」立花美江著(かもがわ出版)   「あなたが認知症になったから。あなたが認知症にならなかったら。」越智須美子+越智俊二著(中央法規出版)   「私は誰になっていくの?」クリスティーン・ボーデン著(クリエイツかもがわ)

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