つどいは知恵の宝庫~介護初心者の悩みに応える~

全国の支部で行われている家族の「つどい」。その中で出てきたいろいろな悩み。その悩みに応える形で、介護初心者の悩みにお答えします。会報ぽ~れぽ~れの人気記事の抜粋です。

夫の暴言・暴力でどうにかなってしまいそうです

夫を介護中です。元々穏やかな人だったのに、病気になってから人が変わったようで、毎日、暴言・暴力が絶えません。ショートステイも利用していますが、帰ってくる時間が近づくと心臓がどきどきします。娘は施設入所を勧めますが、優しかった頃の夫を想うと冷たいように感じられて決心がつきません。毎日びくびくしていて不安でどうにかなってしまいそうです。 (相談者:妻75 歳)

ケアマネジャー:一人で悩まず相談を 周りの方は、奥様の不安な思いや旦那様の状態をご存じですか? 一人で抱え込まないで、まずはショートステイのスタッフや担当のケアマネジャーに話してみてはいかがでしょうか。デイを増やしたり、ショートステイを最大限に使いながら在宅を続ける方法もあります。

看護師:暴言・暴力の原因は? 不安やイライラした気持ちがうまく表現できず、暴言や暴力になることがあります。どんな時、誰に向けられるのかメモをとっておくと毎日の介護や、受診等に役立ちます。またメモをもとに、デイ等のスタッフに相談すると何かいい解決方法が見つかることもあるでしょう。

医師:薬が必要な時もあります 薬による治療で暴言・暴力が改善した例もたくさんあります。ただし、適切な処方が必要です。このままの状態を続けてはいけません。早急に、かかりつけ医に相談し、専門医を受診してください。1ヵ月ほどの入院で本人も穏やかになり、家庭でも介護しやすくなって退院される例がよくあります。

介護スタッフ:私たちに遠慮なく思いを伝えてください 病気の進行で周囲の状況や人間関係が別のものに見えているのかもしれません。今まで頑張ってこられた分、私たちにもお手伝いさせてください。家族の方の悩みを聞き、一緒に考えていくことも、私たち介護スタッフの大切なお仕事です。遠慮なく思いを話してください。

介護家族:入所したほうが良い 穏やかだった母が大きな声を出すようになり、悩んだ末に施設入所を決めました。はじめは申し訳なさでいっぱいでしたが、だんだん落ち着いてきた母をみて安心しています。週に2、3回は訪ねて一緒に穏やかな時間を過ごすことが2 人の日課になりました。 ご主人様の優しかった思い出が変わらないよう、入所をお勧めします。あなた自身の笑顔を大切にしてください。なかなかすぐに入所できない現実もありますが、いろいろ手を尽くしてみましょう。

世話人:入所しても家族としての関わりは続けられる 日々大変な思いをされたことに旦那さんはきっと感謝していることでしょう。しかし言葉や行動でそれを示すことができなくなった状態なので、こちらの想いが伝わらないということではありません。ただ今の状態で思うような介護ができるものでしょうか? たとえ施設入所になったとしても、優しかった頃のご主人のことを思い出し通うことで、奥様の人生も大切にできると思います。

世話人:あなた自身の笑顔を大切に お気持ちはよくわかりますが、ご主人は病気なのです。入所は冷たいことではありません。あなた自身の笑顔を大切にしてください。