つどいは知恵の宝庫~介護初心者の悩みに応える~

全国の支部で行われている家族の「つどい」。その中で出てきたいろいろな悩み。その悩みに応える形で、介護初心者の悩みにお答えします。会報ぽ~れぽ~れの人気記事の抜粋です。

認知症のある一人暮らしの母を引き取りました。

毎日「家に帰る」と出ていくので困っています。

一人暮らしだった母の認知症が進んだので母を引き取りました。しかし、何年も住みなれた家から、いきなり私の家へ転居したためか、毎日のように「家へ帰る」と言って外へ出て行こうとします。どうしたらいいでしょうか。(相談者: 娘55 歳)
介護経験者A:とめるとかえって興奮。一緒に散歩を 私の場合は、出て行かれると無理にとめたために、大ゲンカになったこともありました。「帰る」には、「今いるところが認識できないから」「居心地が悪いから」などの理由があるのだと、かかりつけ医が教えてくれました。発想を変えて、私の健康維持にもと、散歩を二人の日課にすると落ち着きました。次の問題も出てきましたがね…。

介護職員A:お部屋を今までと同じように なぜ見知らぬところにいるのか理解できないので、不安になるのは当然のことです。以前住んでいた家の馴染みの家具や使い慣れた身の回り品を持って来て、お母さんに使ってもらってはいかがでしょう。

現役介護者:お母さんの役割を見つけて 安全のため、と必要以上に行動を制限してはいませんか? 台所仕事、洗濯などお母さんができる役割を見つけてあげてください。必要とされていることを感じて活き活きとした時間が過ごせれば新しい環境にも馴染んでいかれると思います。

介護支援専門員:デイサービスを試してみては? 近所のお付き合いもなくなって寂しく感じているのかもしれません。新しい環境の中で、お母さんの安心できる「居場所」をつくっていくことが大切だと思います。地域包括支援センターでデイサービスなどについて聞き、一緒に見学し利用につなげてはいかがでしょう。

看護師:かかりつけ医を見つけて 関わりだけでなく、薬での対応が必要な場合もあります。新しい環境に慣れるように配慮すると同時に、認知症に理解のあるかかりつけ医を決めておくことが大切です。今後の病気の進行も考えて、今のうちに受診しておきましょう。

介護職員B:お母さんの話を聞いて、自宅に帰る時間をつくってみては? 留守にしている自分の家が心配なのかもしれません。可能であればお母さんの家に帰る時間をつくってはどうでしょう。その前に、まずはお母さんの思いを聞いてあげてください。

介護経験者B:近所の人に話して 気を付けていても、知らない間に出かけてしまい帰れなくなることもあるかもしれません。ご近所や新聞配達の方、できれば近所の交番などにも事情を話しておくほうが良いと思います。常日頃から見守る人が大勢いたほうが安心です。