つどいは知恵の宝庫~介護初心者の悩みに応える~

全国の支部で行われている家族の「つどい」。その中で出てきたいろいろな悩み。その悩みに応える形で、介護初心者の悩みにお答えします。会報ぽ~れぽ~れの人気記事の抜粋です。

郷里にいる両親に認知症があります。今は遠距離介護をしていますが、私の近くに呼び寄せるのがよいか迷っています。

両親(父87歳、要介護1・認知症、母80歳、要支援1・軽度の認知症症状あり)は二人暮らし。母からたびたび電話があり私は往復5時間をかけて週2、3回通っています。
両親は近くに住む兄を頼りにしていますが、兄夫婦は仕事が忙しく、介護の相談をしても実際には何も変わりません。両親を私のもとへ呼び寄せるべきだろうか、やってゆけるだろうかと毎日悩んでいます。 (相談者:55歳、娘)

親を呼び寄せた介護者:初めは混乱しました 私は2年前に母親を自宅に呼び寄せました。環境の変化で彼女はすっかり混乱し、自分の状況を理解できず、「家へ帰る」と出て行ったり、「お金がなくなった」と騒いだり、親も私も疲れ果てました。しかし、私は「ここでやってゆくのだ」と腹を決め、定期的にデイサービスとショートステイを使って、私自身の時間を大切にしています。「家族の会」のつどいに出ていろんな人の経験を聞くうちに、介護に正解はなく、人により状況により千差万別であることを知りました。問題はいろいろありますが、これが私の生活だと自分に言い聞かせています。

世話人A:遠距離介護の負担を少しでも軽くして たびたびの遠距離介護ではあなたが心身ともに疲れ果て、経済的にも大変でしょう。(時間的)余裕がなくなると介護が破たんしかねません。遠距離介護の負担を少しでも軽くしてご両親が慣れたところに住み続けられるよう、公的サービスやご近所の助けを借りてはどうでしょうか。あなたがご両親の住んでいる地域の「家族の会」に入って「地元の人とのつながり」をもつことも大切だと思います。

世話人B(法律の専門家):お兄さんにも現実を理解させては お兄さんのところにも協力してもらうように家族会議を開いて話し合ってはどうでしょう。どんな事情があるのかわかりませんが、近所に住むお兄さんが関わらないのはおかしいと思います。介護や経済的な分担について決めておくのがよいでしょう。

ケアマネジャー:介護のまとめ役を決めて 誰が介護のキーパーソンになるかをはっきりさせることが大切です。協力者は多いほどいいのですが、窓口はひとつにしないと効果的な協力体制はつくれません。これは遠距離介護に限ったことではないのですが。

世話人C:家族とよく話し合って 呼び寄せるのであれば、あなたのご家族にもご両親を受け入れてもらわねばなりません。

家族間の摩擦で苦労する人もいらっしゃいます。万全な体制を整えるのは無理でしょうが、よく話し合ってスタートしたいですね。

施設職員:施設との関係も作っておく ご両親が今のところに住み続けたいと希望されているなら、デイサービスや小規模多機能施設など早いうちから地元の施設との関係を作っておくことも必要でしょう。