つどいは知恵の宝庫~介護初心者の悩みに応える~

全国の支部で行われている家族の「つどい」。その中で出てきたいろいろな悩み。その悩みに応える形で、介護初心者の悩みにお答えします。会報ぽ~れぽ~れの人気記事の抜粋です。

アルツハイマー病の妻の言動を受入れることができません。

実際に介護している人たちの本当の気持ちを知りたい。

妻71歳、アルツハイマー病、要介護3。妻は物の置き場所を忘れ、私を疑ったり責めたりします。私にはそんな妻が受け入れられません。娘たちは「構いすぎだ」と言いますが、私は「妻からひどいことを言われる私の気持ちは、お前たちにわからないだろう」と思っています。実際に介護している人たちの本当の気持ちが知りたい。
相談者(76歳、夫)

男性介護者A(妻を介護):つどいに参加し冷静に。娘と介護分担を 「家族の会」に出合うまでは私も同じ気持ちでしたが、つどいに参加し介護を話し合うことで私が冷静になり、それによって認知症の妻も落ち着きました。あなたひとりで背負い込むのでなく、娘さんからの支援も視野に入れてください。娘さんがお母様とふたりだけで過ごす機会をつくり、認知症介護の大変さを経験していただくのもよいかもしれません。

医師:身近な人を疑うのは認知症という病気のせい 奥様はもの忘れを自覚して不安でいっぱいだと思います。一番身近な人を疑い責めるのは認知症という病気のせいです。奥様が「忘れても大丈夫だ。
周囲が助けてくれる」と思える対応ができると状況はよくなります。

男性介護者B(妻を介護):手を上げたりしたことも… 妻の認知症には私も戸惑いました。「夫を信頼できないのか」という怒りが湧き上がり、叱ったり手を上げたり。不慣れな家事が大きなストレスだったことも私から余裕を奪っていたと思います。そのうち、妻自身の途方に暮れた様子に気づき、元気に家庭を守ってくれていた頃の彼女を思い返すようになりました。その頃から妻を病人として受入れ始めたように思います。私の場合は相談できる子がいず、ケアマネさんが相談相手になってくださいました。介護者のつどいを教えてくださったのもケアマネさんです。

世話人:男性介護者は弱音を吐くことを恥としがち こうしてつどいに出てきてくださったことは本当に救いです。介護者のつどいのあることを知らず、ふたりだけの閉じられた世界で煮詰まってゆく方が少なくないのです。特に男性介護者は弱音を吐くことを恥としがちで、心を開くには「後押し」が必要です。男性介護者の会などにも参加して同じ立場の人と出会い、仲間として長くつきあってください。

ケアマネジャー:介護以外で気がかりなことがあるのでは… 奥様のこと以外にも何か気がかりなことをお持ちではありませんか。そういうことがあると、奥様の認知症に対応する余裕がなく、奥様をただ遠ざけようとしがちです。広く助けを求めて、抱える問題をできるだけ少なくしてください。あなたの心の安定はとても大切です。