同居している姉が最近、慣れた道で迷ったりします

つどいは知恵の宝庫~介護初心者の悩みに応える~

全国の支部で行われている家族の「つどい」。その中で出てきたいろいろな悩み。その悩みに応える形で、介護初心者の悩みにお答えします。会報ぽ~れぽ~れの人気記事の抜粋です。

同居している姉が最近、慣れた道で迷ったりします

同居している認知症の姉70歳が、先日、いつも行く近くのスーパーの帰りに、道に迷って近所の方に送っていただきました。最近、買物に時間がかかっているようには思っていました。心配です。どうしたら良いでしょう。
相談者(68歳、妹)

世話人:服装などをメモしておく 捜したり、警察にお願いする時に、案外記憶があいまいなことがあります。いざという時のために、服装を毎日メモしておくと役立ちます。

世話人B:近隣に事情を説明しておく よく出かける店や近所の方、派出所に事情を説明し連絡等を頼んでみてはどうでしょう。最近は認知症の方への適切な対応についての研修を受けているお店や警察官も増えてきました。道に迷い困っているお姉さんも、声をかけてもらえたら安心だと思います。

介護家族A:居場所確認システムの利用を! 以前、私が住んでいた所では、徘徊高齢者家族支援サービスがありPHS 端末と充電器の貸し出し制度があったので、本人の居場所が確認でき安心しました。制度がない場合は、警備会社の居場所確認システムがあります。有料ですが「安心できる」と利用している家族から聞きました。

介護職員:連絡先を衣服につける 本人が確認できるよう服の襟の裏やボタンの重なり部分などに住所、氏名、連絡先等を貼り付けてはどうでしょうか。最近は、アイロンで貼れる名札用の布も売られています。

連絡先は履物やバッグにもあるといいです。

介護家族B:お迎えパックを準備 探しに行く時や、連絡があり迎えに行く時のために「お迎えパック」と呼ぶリュックを玄関にいつも準備しておりました。中身は着替え、下着(尿失禁時用)、タオル、ナイロン袋、ライト、小銭、飲み物と飴等です。

介護家族C:迷うにはきっかけがある 本人の行動のパターンがあるので、乱さないよう気をつけています。なにかしらのきっかけで迷うこともあります。例えば、にわか雨、道路工事等。子ども好きの母は子どもたちに出合うと、付いて行ってしまいます。

予測して先回りし、事故などに気をつけていました。

ケアマネジャー:サービスの利用を 慣れた道でも迷うようになると、日常生活のいろいろな場面でも助けが必要になってきます。一人で24 時間、365 日かかわるのはとても大変です。あなたが安心していられる時間をつくり、また専門職とのつながりをもつ意味でも、今のうちからデイサービスなどを利用することをお勧めします。

医師:かかりつけ医に相談を 認知症になると、時・場所・人の順で分からなくなるといわれています。今の状態を把握し今後に起こってくる状況を予測しておくことが危険を防止します。病状や治療について、かかりつけ医に相談することをお勧めします。

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