グループホーム入居中の実父の排尿ケアに不安を感じています。

つどいは知恵の宝庫~介護初心者の悩みに応える~

全国の支部で行われている家族の「つどい」。その中で出てきたいろいろな悩み。その悩みに応える形で、介護初心者の悩みにお答えします。会報ぽ~れぽ~れの人気記事の抜粋です。

グループホーム入居中の実父の排尿ケアに不安を感じています。

実父88歳、要介護3、オムツを使用しています。面会に行くとたびたびトイレに行きたがり、職員がそのつど対応してくれますが、尿の臭いが気になります。面会時以外の排尿への対応や、病気との関係がないかなど気になっています。相談者(61歳、息子)

世話人:不安からでは? 本人の言い分を聞いては 病気の進行で、状況判断が難しくなり、トイレを失敗してはとの緊張や不安のせいで、すぐトイレに行きたがるのかもしれません。オムツの使用も気になっているのかもしれませんね。「膀胱は心の鏡」という表現もあります。お父様の言い分を聞き、その上で対応してはいかがでしょう。同じような話はつどいでよくお聞きします。

介護福祉士:介護に不信感をもたれていないでしょうか 管理者に「尿の臭いが気になるのですが…」と率直に話されたらどうでしょうか?“尿の臭いが感じられる”のは「排泄介助時の清拭が丁寧でなく汚れが残る」「汚れたオムツの交換までの時間が長いことや衣服にしみている」などの原因も考えられます。

医師:お医者さんに相談を! 不安や緊張以外に、前立腺肥大や膀胱炎などの場合にも、排尿回数は多くなりますし、尿の臭いも強くなることがあります。臭いが強い、回数が多いということなので医師の診察を受けましょう。職員さんに話し、色や量も聞いて、かかり付け医に相談してください。

介護家族:食事、運動、睡眠をよくとって その人なりの生活リズムを整えることで尿の回数が落ち着くこともあります。昼間はよく動き、しっかり食べて飲んで、夜はよく眠るよう環境が整うといいですね。夫も同じようにトイレばかり行くので、一緒に散歩をし、季節の花を見たり、近所の人と話をしたりしたら、少なくなりました。
「あなたのことはちゃんとみているよ」のスキンシップや運動がよかったように思っています。職員さんに相談してはいかがでしょう。
また面会に行かれたときに外出してもいいですね。

看護師:回数多いのは当たり前、かまってほしいのかも 高齢になれば排尿回数が多くなったり、もれたりするのはごく当たり前のことです。オムツの使用は、どんなに排泄介助時に清潔にしていても多少臭いがする場合はあります。またホームでは排泄チェック表をつけていますので、職員さんに一日の排尿回数なども聞いてはいかがでしょう。案外、息子さんにかまってほしいのかもしれませんよ。

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