つどいは知恵の宝庫~介護初心者の悩みに応える~

全国の支部で行われている家族の「つどい」。その中で出てきたいろいろな悩み。その悩みに応える形で、介護初心者の悩みにお答えします。会報ぽ~れぽ~れの人気記事の抜粋です。

認知症の姑は薬をきちんと飲めていません。どのようにしたらよいでしょうか?

姑(76歳)の押入れから日付の古い薬がたくさん出てきました。家族は仕事に出てしまい一緒に食事をしないので、薬も本人任せにしていました。薬の仕分けを手伝おうとすると「自分でできるから、さわらないで」とすごい剣幕で怒ります。どのようにしたらよいでしょう。相談者(48歳・嫁)

訪問看護師A:お一人では無理です家族が言い聞かせて、その場は納得しても飲み忘れや飲みすぎがあります。キチンと飲まなくてはいけない薬もあるはずです。家族の留守中はデイサービスやホームヘルパーさんにお願いし、夜は息子であるご主人に「お母さんには健康で長生きしてほしい」と優しく言って飲んでもらいましょう。「自分でできる」と言われても、早く家族が管理することが大事ですね。

医師B:医師に薬の管理ができないことを伝えてかかりつけ医に認知症のことも相談して、薬の管理ができないことをご家族から伝えてください。飲んでいなかった薬もあるようなので、必要な物を選別してもらってください。本人の状況に合わせて処方の形を変えることも可能な場合があります。

薬剤師C:量も種類も飲む回数もできるだけ少なく簡便に! 薬局が複数の場合一つに決め、処方されている薬全部をそこで管理してもらい、飲むのに簡単な方法にしてもらったらいかがですか? 薬剤師に頼むと、飲む薬を一包みにして、○日朝、夜と印字してもらえます。相談できる「かかりつけ薬局」をつくるのもいいでしょう。処方された薬の名前や効果、副作用などについて記載された薬剤情報が渡されています。ご家族が内容を確認しておくことも大切です。

世話人D:自分でできる部分を大切に「薬は飲んだ?」と何度も聞いたり、無理強いすると反発され、信頼関係が悪くなります。できる部分は大切にし、古い薬を少しずつ処分して、体の様子に注意して見守りました。プライドを傷つけないためには、専門職の力を借りることも効果的でした。

介護者E:お薬カレンダーを利用しました認知症の軽い時期には壁掛け式お薬カレンダーを利用しました。カレンダーに薬を分けるのは自分でやってもらい、家族はさりげなく確認し見守りました。薬のカレンダーは家族が用意して、薬局から渡してもらいました。

ケアマネジャーF:飲める環境を整えてきちんと服薬するには、環境を整えることも大切です。日中、気ままに過ごされていると、リズムが乱れてしまいがちです。三食ちゃんと食べないと薬が飲めません。昼寝が長いと時間の感覚がわからなくなることもあります。デイサービスなどを利用して生活のリズムを作るとともに、必ず誰かの見守りの中で服薬できるようにしましょう。