つどいは知恵の宝庫~介護初心者の悩みに応える~

全国の支部で行われている家族の「つどい」。その中で出てきたいろいろな悩み。その悩みに応える形で、介護初心者の悩みにお答えします。会報ぽ~れぽ~れの人気記事の抜粋です。

主治医から胃ろうを勧められています。どうしたらいいか悩んでいます。

母85歳。認知症になって5年目。この2年間に誤嚥で救急車のお世話になったことが4回。窒息状態になり救急車が来るまでの間、家族で人工呼吸をして息を吹き返したこともありました。この半年間で誤嚥性肺炎で入院2回。主治医からは嚥下体操、飲み込みやすい食べ物、とろみをつけても限界状態と説明をうけ、胃ろうを勧められました。
母には判断能力がなく家族で決断しなければなりません。どうしたらいいか悩んでいます。相談者(63歳 息子)

介護家族A:点滴だけだと数ヵ月の命と言われました 家族のことさえ分からなくなっている親の姿を見ているのも辛かったです。「苦しく辛いことの連続でも、生きていることが修行である」と聞き、自分なりに解釈して気持ちを整理し、胃ろうにしました。

介護家族B:口からと併用してよかった「お刺身を食べさせたいが胃ろうの身」という介護川柳を昨年の福井県版で読みました。当初迷いがありましたが、今では良かったと思っています。胃ろうから栄養が取れるので量を気にせず、嚥下機能の低下を防ぎ、口から食べる楽しみに、ヨーグルトなどをむせない程度に食べさせています。嚥下機能が低下してからより、回復の可能性がある間に胃ろうを造設し、口からと経管とで併用させたほうがよいと聞きました。

看護師C:併用から胃ろう中止の例も併用されていた方で体力が回復し経管栄養をやめた例もあります。薬も経管から確実に与えられるという利点もあります。

介護家族D:胃ろうにしてから食事の介助は楽になりました誤嚥をしないかと心配しながら、ひと匙ひと匙食べさせることや食事の準備に疲れ果て、胃ろうにしました。おかげで、家で看ることができました。

ケアマネE:胃ろうにすると介護施設の選択範囲が狭くなることもあります経管栄養や吸たんは、医療行為になり看護師の定員が少ない施設では、ショートステイなどの受け入れが難しい場合もあります。

介護家族F:老衰での自然な死が本人の権利では? 家族の判断で胃ろうにするのは、老衰で自然に死を迎えるのが本人の権利と考え、勧められましたがしませんでした。1日も長くいてほしいという家族の願いは尊いものですが、本人にとってどうするのが一番いいのか、本人の立場で考えることが、それ以上に大切なことだと思います。お医者さんも、本人の状態を診て胃ろうを勧めない場合があると聞いています。

医師G:最終判断は… 本人の意思が分からない場合、最終的な判断をするのは、やはり家族になるでしょう。難しいけれど、本人の価値観、医学的な情報、家族の思いなど十分に話し合って決めることが大切だと思います。

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