つどいは知恵の宝庫~介護初心者の悩みに応える~

全国の支部で行われている家族の「つどい」。その中で出てきたいろいろな悩み。その悩みに応える形で、介護初心者の悩みにお答えします。会報ぽ~れぽ~れの人気記事の抜粋です。

■自分の家が一番いいと言う資産家の老夫婦にアドバイスを…

奥さんは認知症がかなりすすみ、要介護4となりました。80歳のご主人が自宅で一人で介護していますが、腰痛もひどくかなり疲れているようです。結婚して遠方にいる一人息子さんからの支援は全くありません。ご主人は二人で自分の家にいるのが一番いいといって頑張っていますが、このままでは夫婦共倒れになってしまいそうです。土地をたくさん所有しておられて経済的には恵まれています。どのようにアドバイスしたらいいでしょうか? (Aさん 50歳 民生委員)

介護中男性Bさん:地域の人の協力を得ましょう。自分の家が一番と言うのは分かります。当てにならない子どもは、当てにしない。地域での声かけや見守りにより在宅が続けられれば最高だと思います。Aさんのような民生委員さんがいることは、地域の方にとってとても心強いですね。

介護経験者女性Cさん:見守りって言うけれど…よく、地域の見守りということを聞きますが、万一何かあったら誰が責任をとるのかと考えてしまいます。みんなそれぞれに忙しい日々を送っているので、そんなに地域のことに時間をさけないのが現状です。土地を整理して、二人で有料老人ホームに入ることを勧めてはいかがですか?

専門職Dさん:不動産の売却はちょっと…土地の売却を第三者が勧めることは難しいですね。民生委員さんとしての立場で息子さんに連絡してご両親のことを相談してみてください。息子さんも実情を知り、何らかの形で介護に協力するべきだと思います。

ヘルパーEさん:民生委員さんのご苦労はよく分かります。こうしたケースによく出会います。私たちからみて「無理だなー」と思っても本人たちが希望しない限り、口出し、手出しはできません。その上、家族も知らん顔、民生委員さんのご苦労はよく分かります。

ケアマネジャーFさん:介護保険サービスを…奥さんは要介護4とのことですが、もしかしたらご主人も介護認定が必要かもしれません。自宅で暮らしたいというお二人の気持ちを尊重しながら、介護保険サービスや、その他、有償・無償の社会資源を上手に使う方法を考えるのがいいのではないでしょうか?

男性介護者Gさん:心と体を追い詰めないように…サービスを使うことに同意してくれればいいのですが…「私も自分の家の中に他人に入り込んでほしくない。家の問題は最後まで自分ひとりでやりきるんだ」なんて意地を張っていました。ところが、とうとう体を壊して入院ということになり、結局、家内は施設で見てもらうことになったんです。今は、妻も専門職の世話を受けて穏やかに暮らしており、毎日面会に行くのが楽しみです。今になって、あんなふうに心も体も追い詰められて暮らさなくてもよかったのに…と思っています。

世話人Hさん:ご主人も「つどい」に誘って! 地域の方の問題を解決しようと、民生委員さんが「つどい」に参加してくださったのはとてもうれしいです。男性介護者の方はどうしても孤立しがちですが、最近は毎回参加される方もいます。民生委員さんから「ご主人の健康が心配です。倒れてからでは遅いので、今のうちに介護についていろいろな話を聞いてみませんか? 男の人もいますよ」とご主人を「つどい」に誘ってみてください。