つどいは知恵の宝庫~介護初心者の悩みに応える~

全国の支部で行われている家族の「つどい」。その中で出てきたいろいろな悩み。その悩みに応える形で、介護初心者の悩みにお答えします。会報ぽ~れぽ~れの人気記事の抜粋です。

■認知症!いや年のせいか?戸惑うばかりです。医師は年相応 と。でもおかしい。本人も「頭がおかしくなった」と考えこ むことも…

82歳の母は長い間一人暮らしをしてきましたが、昨年あたりからもの忘れ症状が出てきたため、一人での生活がとても心配になり同居することにしました。今のところ日常生活は自分でできていますが、この先どのようにして母に寄り添っていけばよいのか不安になります。Aさん(男性 57歳)

精神科医Bさん:

認知症初期の診断は、精神科医でも非常にむずかしいものです。
お母さんの様子を伺うと本人に症状の自覚があり、日常生活が一人でできるということなのでMCI(軽度認知障害)かもしれませんね。MCIから認知症になる率は50%を超えるといわれていますから、まず早めに診断を受けてください。今、お母さんが落ち着いてきたのは息子さんと一緒に暮らして安心なさったからだと思いますよ。

妻を介護中Cさん:

82歳まで一人暮しをしてきて、今も日常のことはできるなんて立派ですよ。多少の物忘れぐらいあたりまえ、そう心配しなくていいんじゃないでしょうか。一緒に暮らしていると細かいことまで気になり、つい叱ったりとがめたりして、本人に自信を失わせたりしがちです。せっかくの同居が逆効果にならないよう、おおらかな気持ちで接してあげてください。私たちは夫婦の今を大切にしつつ、週2回のデイサービスで、妻の毎日にメリハリを、私には息抜きの時間をと心がけています。

ケアマネジャーDさん:

お母さんの意向も聞いたうえで、無理のない範囲でデイケアやデイサービスを利用してみてもよいと思います。サービスを受けるための介護認定申請をするには医師の診断が必要ですが、そういう時に限ってご本人は医師の前でシッカリした態度をとったりなさって、ご家族は当惑します。日頃、ご家族が「これはおかしい」と感じていることをメモして、受診の時、持参なさってください。

実母を介護中Eさん:

私の86歳の母も近所で一人暮らし。物忘れや今まで行けたところに行けなくなったりが始まり、いろいろな検査の結果アルツハイマー病の初期と診断されました。早期の内はアリセプトという薬が効くといわれ服用しています。母が不安がらないように毎日様子を見に通っていますが、母のできることには極力手を出さず、少々の失敗は覚悟の上で、自立を見守っていきたいと思っています。

世話人Fさん:

私が義母の様子が変だと気づき、かかりつけ医に相談に行った当時は、医師が認知症に無理解で、症状が進み悩んだ末に「家族の会」にたどりつきました。今は、福島県が発行した「認知症の予防と早めの対応」といった冊子もあって、住まいの近くの、もの忘れ相談医や認知症サポート医、認知症の診療をしている専門医療機関、市町村の相談窓口や地域包括支援センターなどを調べられます。早めに気づけば初期のうちに適切な対応ができるわけで、ご本人にもご家族にも安心です。情報収集や介護仲間づくりのために、ぜひ次回のつどいにもいらしてくださいね。