つどいは知恵の宝庫~介護初心者の悩みに応える~

全国の支部で行われている家族の「つどい」。その中で出てきたいろいろな悩み。その悩みに応える形で、介護初心者の悩みにお答えします。会報ぽ~れぽ~れの人気記事の抜粋です。

■一人暮らしで腰が悪く要支援1。娘との同居について迷って います。

私は一人娘で、現在認知症で一人暮らしの母親を遠距離介護しています。母は不安なことがあると何度でも電話をかけてきます。市役所からの手紙が気になり、何度も電話をかけてきて、そのたびに説明してもまた電話です。たまりかねて電話の子機を投げてしまいました。母の不安にどういう対応をしたらよいのかわかりません。また行くたびに新しい電化製品が置いてあったり、初めて見るような品物があるのが気になります。(Aさん・40代女性)

介護経験者Bさん:

お一人で暮らしておられるお母さんのこと、ご心配ですね。
お母さんはきっと毎日の生活の中で不安なことがたくさんあるのでしょう。今聞いたことを忘れて、すぐまた聞いてくるのは認知症の一番の症状です。あなたを困らせようとしているのではなく、忘れてしまうという障害をもったために、不安でたまらないのです。大変でしょうが、お母さんのお気持ちも受け止めてあげてください。

遠距離介護中のCさん:

月に一度は介護に通っていますが、毎日が無事に過ごせるよう、朝晩必ずこちらから電話しています。母の友人たちにお願いして、地域のお楽しみなどに参加して、少しでも認知症が進まないようにと願っているのですが…。災害など何かあるとすぐ助けてもらわなければならないので、ご近所はもとより、民生委員さんや自治会長さんにも母のことを話してお願いしています。

ケアマネDさん:

お母さんの日常生活の状況はどうなのでしょうか。食事の支度など、一人で暮らすことが厳しくなってきているのではありませんか。介護保険の認定は受けておられますか? ヘルパーによる支援を受けたり、デイサービスの利用なども考えるときになってきているのかもしれません。介護保険外でも有償ボランティア(NPOやシルバー人材センター、JA、生協や社協など)の見守りサービスを使って、話し相手や家事援助を受けることができますよ。

世話人Eさん:

娘さんが思う以上に病状は進行していて、お一人で暮らすことに限界がきているのかもしれませんよ。不安に思っていることにすぐに応えてくれる人が、常にそばにいることが必要な時期にきているのではないでしょうか。グループホームなどの利用はどうでしょう。

社会福祉協議会職員Fさん:

一人暮らしの高齢者を狙った不利益な契約や悪徳商法の被害にあってしまう心配もあります。
お年寄りの権利と財産を護るために、日常的な福祉サービス利用や金銭管理には「日常生活自立支援事業」(地域福祉権利擁護事業ともいいます。社会福祉協議会か地域包括支援センターで相談)、財産管理やさまざまな契約には「成年後見制度」(前記の相談窓口のほか家庭裁判所や社団法人成年後見センター・リーガルサポートで相談)を利用する方法があります。見守る眼が多くなるという意味でも、ご利用を検討されてはいかがでしょうか。