2012年度「世界アルツハイマーデー」に寄せて

厚生労働大臣 小宮山 洋子

2012年度「世界アルツハイマーデー」を迎えるにあたり、一言お祝いの言葉を申し上げます。

毎年9月21日を「世界アルツハイマーデー」と国際アルツハイマー病協会が定めてから今年で19年目を迎えます。その間、アルツハイマー病をはじめとする認知症への理解の向上を図る活動や、認知症の人とそのご家族を支援する活動等が世界各国で行われてきました。

日本でも、国際アルツハイマー病協会加盟の「公益社団法人認知症の人と家族の会」が中心となって、認知症の人のご家族の交流や相談、認知症介護に関する調査や研究などを進めてこられ、国内外での啓発活動を展開されています。関係者の皆様のご尽力に、深く敬意を表します。

厚生労働省は、今年6月に認知症施策検討プロジェクトチームの取りまとめとして「今後の認知症施策の方向性について」を公表しました。この取りまとめでは、認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で暮らし続けることができる社会の実現を目指しています。

この実現に向け、①標準的な認知症ケアパスの作成・普及②早期診断・早期対応③地域での生活を支える医療サービスの構築④地域での生活を支える介護サービスの構築⑤地域での日常生活・家族の支援の強化⑥若年性認知症施策の強化⑦医療・介護サービスを担う人材の育成という7つの視点に立って施策を進めていくことにしています。今後は、この取りまとめに基づき、関係省庁、地方公共団体、「公益社団法人認知症の人と家族の会」をはじめとする関係団体等と連携して、計画的に認知症施策を推進していきますので、皆様のご協力をお願い申し上げます。

「世界アルツハイマーデー」には、この記念講演会をはじめ、全国各地で様々な催しが行われると伺っています。こうした皆様の取組が、国民の皆様の認知症に対する関心を一層高めるとともに、正しい理解を深めていただくきっかけになることを心から期待しています。

「公益社団法人認知症の人と家族の会」の皆様のますますのご発展と、記念講演会のご成功をお祈りして、私のお祝いの言葉といたします。