つどいは知恵の宝庫~介護初心者の悩みに応える~

全国の支部で行われている家族の「つどい」。その中で出てきたいろいろな悩み。その悩みに応える形で、介護初心者の悩みにお答えします。会報ぽ~れぽ~れの人気記事の抜粋です。

■認知症になってもできることはしてほしい。しかし、客商売はそうも言っていられません。

三代続いている蕎麦屋です。75歳になる父親は、オーダーが覚えられない、料理の 手順を間違う、出前の注文電話を忘れてしまうといったことが続いていま す。評判が落ちないうちにと思い、「店に出なくていいよ」と言っていますが聞き入れてくれません。Aさん(男性 51歳)

義父を介護中Bさん:ハ ラハラしながらのご商売、大変ですね。でも、二 代目として頑張ってきたお父さんにしてみれば、お店はいわば男の晴れ舞台でしょうから、出番がなくなるのは淋しくつらいはずで、認知症も進んでしまうかも しれません。これからは、常連さんのお迎え役、献立へのご意見番などを頼んでみてはいかがでしょうか。

母の介護を終えたCさん:美 容室の二代目ですが、自営業はそんな甘いも のじゃありません。品質と安全に責任を持ち、キメ細やかに行き届いたサービスで満足していただく、これが最優先です。一家を背負って立つ当主は、勇気を 持ってお父さんの引退を決断してください。親ごさんの心のケアはその後で間に合います。

妻を介護中Dさん:75 歳はサラリーマンならとっくに定年 退職している 年齢ですよね。働き通しだったご両親へ、結婚記念日などにちょっとリッチな旅行をプレゼントしてみてはどうでしょう。営業日でも店に出ないきっかけづくり ですが、もし旅の楽しさに目覚めてくれたりしたら言うことなしじゃないですか…。

施設スタッフEさん:私 の施設には元魚屋さんが入所されていますが、そ の方は毎日何時間もかけて魚の注文伝票を書いています。施設のスタッフと相談して、「他の利用者に蕎麦づくりを教える」「息子さんと一緒に老舗の味をふる まう」なんて名目でデイサービスを利用するのはどうでしょう。介護認定がまだなら、早めに受けておくと、その時その時の問題をいろいろなサービスを使って 解決していくこともできますよ。

世話人Fさん:長 くお店を構えておいでなら、ご町内に気心の知れた同年 代のかたがいらっしゃるのではありませんか。
認知症のこともきちんと話して、そんな方たちの趣味やスポーツのお仲間に誘っていただけば、お父さんも気軽に参加なさるかもしれません。これからもいろい ろなご商売の方とお話し合いになるためにも、ぜひまた、つどいにお顔を見せてくださいね。