つどいは知恵の宝庫~介護初心者の悩みに応える~

全国の支部で行われている家族の「つどい」。その中で出てきたいろいろな悩み。その悩みに応える形で、介護初心者の悩みにお答えします。会報ぽ~れぽ~れの人気記事の抜粋です。

■がんばらない介護ってどんなこと?

94歳で要介護度4の実母を介護していますが、私自身、足が不自由なので、母の下 の世話が本当にたいへんです。母ひとりで私を育ててくれたので、ちゃんと 看てやりたいという思いと、私の体が限界だという思いに、日々苦しみます。施設入所をすすめられることもあります。「がんばらない介護をしたほうがいい」 といいますが、「がんばらない介護」ってどんなことでしょう。がんばらないと介護はできないように思えます。Aさん(女性・63歳)

Bさん:実 母を介護中です。ほんとにそうですよね。がんばらない介護な んてあるはずがないです。うちの母もちょっと目を離せばすぐに出て行くくせにデイケアへは絶対に行かない。よその人にはしごく愛想がいいのに私には悪態の つき放題。毎日、「これが限界」と思いながら後悔するのが怖くて5年経ちました。でも、一方では「そんなにがんばらなくていいんだよ」と自分に言い聞かせ てきたから今日まで続けられたのだと思います。

Cさん:私 の父は1年前から施設に入所しています。私は自分の体調が悪 くなったときに、入所を決断しました。まだ自分で介護できるのではないかと長い間悩みましたが、今はできる限り面会に行き、父といい時間を過ごしていま す。悶々としながら介護を続けていたらこんなふうに二人で笑う時間はなかったかもしれません。

施設職員:お 母さんの介護も大切ですが、介護者の健康を維持することも 大切なことだと思います。近くにあるショートステイやグループホームを見学して、お母さんに合いそうなケアをしてくれるところを捜して利用されてはいかが でしょう。サービスを利用することで、より長く一緒に暮らせる、あるいは施設入所をすることで共倒れになることなく、いい関係を継続することができると思 います。

看護師:足 の障害を抱えながら、家事に加えてオムツや入浴の世話をする のは体への負担が重すぎるし、無理な介助がお母さんにとって危険な場合もあります。まず、ヘルパーさんにオムツ交換の一部だけでもお願いすることをお勧め します。

Dさん:私 は、妻を介護中です。「施設か家か」ではなく「施設も家も」 と欲張って何でも利用することを考えたほうがいいですよ。ただし、利用に伴う経済的問題はありますが。

世話人:私 も長い間、舅と姑の介護をしてきました。その中でつくづく思 うのは、介護の状況や自分の気持ちをできるだけ多くの人に話すことが大切だということです。家族の会の「つどい」はもちろんですが、ご近所や友人などに話 すことで気持ちも整理できるし、思いがけない解決が得られることもあります。

ケアマネジャー:「が んばらない介護」という意味は「一人だけで何もか も背負ってがんばらない」、言い換えれば「みんなで助け合ってがんばる」ということではないでしょうか? 家族全員、ご近所、専門職そして介護保険サービ スなども含めて周囲全体が本人のために力を合わせることだと思います。お母さんのサポートチームを結成するためには、まず、担当のケアマネさんにあなた自 身の体の状況も伝えて、相談してみるのがよいでしょう。そして家事などもがんばらずできるだけ手抜きして、あいた時間を休息や楽しみにあてて、リフレッ シュしましょう。