夫が若年期認知症と診断されました。子どもが…

つどいは知恵の宝庫~介護初心者の悩みに応える~

全国の支部で行われている家族の「つどい」。その中で出てきたいろいろな悩み。その悩みに応える形で、介護初心者の悩みにお答えします。会報ぽ~れぽ~れの人気記事の抜粋です。

■夫が若年期認知症(前頭側頭葉型)と診断されました。子どもがまだ小さいので夫にはなんとか働き続けてもらいたい。

夫49歳、前頭側頭葉型認知症。本人に病気が告知されていますが、現在は仕事を続けています。子どもはまだ小さく、夫にはどんな形でもいいから仕事を続けてもらいたいと思いますし、本人もそれを望んでいます。しかし、夫は家では不機嫌で、どう対応すればよいのかわかりません。子どもの気持ちも心配です。       (相談者 48歳、妻)

世話人A:職場の上司と相談を 深刻な悩みですね。経済的な基盤はどうしても維持しなければなりませんから、勤務先の理解を得たいものです。夫と親しくて信頼できる人が職場にいらっしゃれば相談してみるのはどうでしょうか。その方が一緒になって考えて下さると心強いと思います。

世話人B:主治医から勤務先に話を専門家からこの病気の特徴や今後の見通しを話していただくと、勤務先も信頼できる相談相手を得て安心されると思います。専門医も実際に患者さんと勤務先の間に入って理解と支援につなげることはあります。ご主人の認知症の主治医に相談されるのがいいと思います。
世話人C:ご主人とよくお話を ご主人の不機嫌には職場での不安も関係しているかもしれません。本人が自分の病気を理解しておられるのですから、率直に病気や職場の雰囲気を夫婦の話題にすることでご主人の心が軽くなるかもしれません。
オープンな雰囲気は子どもさんにも安心を与えると思います。
ケアマネジャー:退職も考えて 厳しいシナリオですが、いつか退職を余儀なくされる日が来るかもしれません。その時のために傷病手当制度、障害年金制度、介護保険サービス利用などについて、自治体の福祉課や年金事務所、地域包括支援センターなどを訪ねてしっかり情報を手に入れ、準備しておかれるのがよいでしょう。
電話相談員:仲間と交流を 同じ認知症でも若い人と高齢者では状況がかなり違います。「家族の会」のつどいには若年認知症の患者さんのご家族もいらっしゃるし、若年認知症介護者だけのつどいや本人同士のつどいが行われている地域もあり、つよい絆ができているようです。電話相談も大いに利用して気持ちを吐き出して下さい。「家族の会」は作業報酬支払いなど、主に若年認知症の方に関係する要望書を厚労省に出す予定にしています。

介護家族:今後を考え、あなたの就労も考えてみては 私も主人の病気が分かった時、子どもも小さく主婦業に専念していて途方にくれました。やっと受け入れてくれる施設が見つかり、資格を取ってその事業所のヘルパーとして働きました。

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