会員さんからのお便り

元気な認知症の人の独居

福岡県・Sさん 60 歳 女


介護保険の切り替えとなり、認定通知が来ました。「要介護1」にがっかりしました。
実母(87 歳)は独居。私は同居の姑(88 歳)も20 年間介護しています。両者とも認知症です。独居の実母は3 年前入院してから認知症が徐々に進行。特にこの半年は進行が早いように思えます。「見た目は元気」ですので、日頃の状態をメモにして調査員に詳しく伝えることはしました。小規模多機能施設を利用しているのですが、介護度に応じて利用日が制限されるため週3 回しか行けません。週1 回のヘルパー派遣、訪問看護も週1 回しか利用できません。季節毎の更衣、寒暖に対する冷暖房器具の使用も難しくなりつつあります。

グループホーム、特養も申し込んでいますが待機中です。結局私が「清潔と適切な栄養」を守る生活保障のため、動かなければなりません。元気な認知症高齢者の独居を維持するのは大変です。

朝の散歩とついでのゴミ拾い

広島県・Tさん 女

主人はアルツハイマー要介護1。週にデイケア2 回、デイサービス2 回通っています。昔からボランティアと寄付は嫌いな人でした。病気になってから二人で朝散歩するのに、私がゴミを拾いながら散歩すると「格好が悪い、するな!」と言っていたのに、今では自分から、起きるなり「今日も行くで!」と二人はビニール袋と火ばさみを持ち、土手を散歩する毎日。2、3 年くらい続いています。毎日歩けば顔なじみもできてきて、主人は無口でも人が挨拶してくれ、「ありがとうございます」とか話しかけてくれる。
自分がダメになっていく日々を感じている中、こうして社会奉仕で社会と関わっていくことで、結果的に良かったのかと思うこの頃です。

教えてください▶

主人と同じアルツハイマーの介護をされている方へ。病気になってから、梅雨頃は暑いと言っては汗をかいたと1 日7、8 枚シャツを着替え、夏になって冷房(27 度)を入れれば「寒い」と機嫌が悪くなるか別の部屋へ行く。主治医は「病気から来るのだからどうもできない」と。

薬はアリセプト5 ミリ(1 日1 回)。漢方がよいのだろうか? 徘徊はまだない。

知恵と知識が大事

宮城県・Sさん 47 歳 女

「ぽ〜れぽ〜れ」で、30 年前の介護を知り、今の私は恵まれていると思いました。
それと同時に小学生の時、両親に連れられ、親戚のおばあさんのお見舞いに行ったとき、暗い畳の部屋に10 人くらいの布団が敷かれた風景を思い出してしまいました。
先輩方のご苦労があっての今があるんだと気づきました。
会報で、介護認定方法について情報をいただいたお陰でデイサービスのケアマネジャーとの打ち合わせの時、助かりました。
知恵と知識は大事だと実感しました。
同居の義母が「変」と気づいて5 年目、夫も義母を「変」と気づき3 年目、病院に連れて行き、薬を飲ませるようになって2年目、やっと今年義姉たちも義母の異常に理解を示してくれつつあります。5 年前からアリセプトを飲ませていたらと後悔しています。今年4 月から抗不安薬1 ㎎も必要になりました。今はデイに行く日だけ飲ませています。また、抗不安薬の服用を義理の姉たちに内緒にしています。

嫁の私はヘルパー2 級の講習を受け、本当に助かっています。家族に知恵があったら義母を苦悩させることもなかったのにと残念です。これからも知恵と情報をよろしくお願いします。

特養でターミナルケアを受け

鳥取県・Oさん 62 歳 女

この4 月、桜咲く中、義母は8 カ月入所した特養ホームで亡くなりました。
1 カ月前肺炎を起こし、心配しておりましたがターミナルケアを希望し、亡くなる朝までゼリー状の食事でしたが食べて、そのまま穏やかに最期を迎え、今までのあれこれを忘れてしまいました。寂しく感じるのはこれからでしょうか…。

介護疲れから自分が倒れたが

千葉県・Kさん 男

何年か前から貴会のことは知ってはいましたが、なかなか踏ん切りがつかないまま入会は今日になってしまいました。
平成10 年頃から発症していたであろう母親(86 歳)を在宅で24 時間介護しました。
私は在宅介護支援センターの所長として高齢者介護にたずさわっており、理解も知識もあったはずですが、自分の母には悪戦苦闘の毎日でした。その母も91 歳で旅立ち、疲労の蓄積(後半の2 年は睡眠時間3 時間)から私が脳梗塞で倒れ、右半身不随、言語などの障害で、約2 年間リハビリの後、不便ながらも日常生活が自力でできるようになりました。介護する側からされる側になって、真の介護を学びました。
福祉を勉強したくて通信教育で社会福祉学科に編入しましたが、ある日突然、記憶障害や見当識障害の認知症的症状に驚き、いくつかのことに挑戦して3 年でかなり快復し、人より1 年多くかかりましたが、卒業できました。会報を読むにつけ、もっと早く貴会に参加していれば、もっと穏やかに毎日を過ごすことができたはずと今ごろ後悔しています。
現在は介護家族の話し相手として、勉強会の講師などをしています。認知症ケア専門士などの試験にも挑戦します。

どんな場合に成年後見が必要?

岡山県・Sさん 62 歳 女

成年後見申し立ての手続きをしたが良いのかと思い書類を取り寄せて見ましたが、大変そうで、聞くところに寄れば、後見人になってからの収支報告書等がまた大変とのことなので、どうしようかと考えています。どんな場合にしておかないと困るのか等を教えてほしいと思います。

4月に入会しました

栃木県・Sさん 56歳 女

デイサービス施設に介護職として勤務しています。定員10 名の施設です。利用者のほとんどの方が認知症です。家族の苦労、認知症への理解をもっともっと深めることができたらと思っています。

「ぽ〜れぽ〜れ」の皆様の声、とても参考になりました。これからもよろしくお願いいたします。

<お詫び>

本誌(印刷版)のぽ~れぽ~れ363号(10月号)のお便り欄で、投稿者名の間違いがありました。正しくは上記の通りです。お詫びして訂正します。

2010年10月25日発行会報「ぽ~れぽ~れ」363号より

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