会員さんからのお便り

349号( 8月号)の「ぽ~れぽ~れ」を読んで

「つどいは知恵の宝庫29」


大阪府・Gさん 女


「自分でご飯を食べられなくなられたご主人のこと」。私も同じような経験をしました。


夫81歳、私74歳でした。何とか自分で食べてほしいと思いました。私の食べるのを見て「おいしそうに食べるなあ。羨ましいなあ」と言いながら見ているだけでした。「食べたくないの?」の問いかけに「どうしたらよいか分からん」と言うので、はっとしました。手が動かないわけでもないのに、昨日まで自然に口に運べていたのに、ある日、どうしたらいいのかわからなくなったのです。それでもはじめは一人で食べてほしいと「お箸が難しかったらスプーンにする? フォークがいい?」と声をかけても返事がなく、体力低下を心配して、1時間ほどかかって口へ運びました。そのことを話すとデイの栄養士さんは「そんなことをしたら自分で食べなくなりますよ」と言われ、「じゃあ、どうすればいいの?」と言いたい思いでした。


お肉やお魚は一口で食べられる大きさにして、スプーンかフォークで手に持たせ、野菜やご飯は口に入るように手渡すと、時間はかかりますが食べられるようになっていきました。昨日までできていたことがある日できなくなる、考えられなくなる、言えなくなるのが認知症の進行なのだと知りました。


350号( 9月号)の「お便り」を読んで

要介護1 から3 になり


東京都・Yさん61歳 女


認知症を発症して8年。脳梗塞も併発していますので、母は右手しか動きません。


スプーン、フォークを使って食事をしていますが、最近では口に入る前に、食べ物を落としてしまいます。私は手も食事をするための道具の一つと考えていますので、母が手づかみで食事をしていても、悲しいと思ったことがありません。考え方の方向を少し変えてみるとMさんの心の中も軽くなるのではないかと思います。


焦らず、ゆっくりといきます


神奈川県・Kさん64歳 女


夫67歳、要介護2、アリセプトを飲み始めて2年余、週2回デイサービスに通っています。今まで数々の混乱に振り回され、悩みながら「家族の会」より届くぽ~れぽ~れに励まされ、教えられ、「そうだったのか…」と、反省しながら何とか暮らしております。


これから先のことを思うと不安なことばかりですが、焦らず、ゆっくりといきます。頼りにしております。


最近は43年連れ添った私のことを忘れて「名前は?」「いつからここにいるの? どこから来てるの?」などつれないことを言っています。息子のことも分からず、「どこのどいつだ!」と玄関先で怒ったりしています。


「本人の身になって」と言われても


東京都・Oさん48歳 女


同じことを繰り返し聞かれるだけでもうんざりするのに、理解力の低下と病識がないので、できないこともできると思っているし…。相手のペースでゆっくりと、それができれば苦労はない。「本人の身になって考えろ」と言われても「じゃあ、誰が私の身になってくれるのか」と、そうやって周りがある意味追いつめるのでは?


皆さん親切


滋賀県・Tさん77歳 女


病院の先生、ケアマネジャー、デイサービスの職員さん、皆さん親切に接してくださるので嬉しいことです。安心して介護できます。ありがとうございます。


私はケアマネです


高知県・Tさん56歳 女


母は2年前に急逝しましたが、私はケアマネとして、特に認知症で一通り悩む道を経て「ぽ~れぽ~れ」にずいぶん助けられ、仕事でも自分のこととして、共に考えられることを母によって教えられてきました。


この病気は多様な症状をみせ、田舎のドクターはまだよく知らない方も多く、悩みの中にいますが、「家族の会」の皆様の熱意ある活動でより本人、家族が代弁され、解決されていることも非常に多いと感じています。今後もますます心を込めた活動がなされますように、期待と祈りをもって私もできる限り参加したいと思っています。


希望


奈良県・Kさん64歳 男


アルツハイマー新薬を1日でも早く利用できますようご助力お願いします。


2009年10月25日発行会報「ぽ~れぽ~れ」351号より

あなたも「家族の会」の仲間になりませんか?無料で資料をお送りします。