会員さんからのお便り

介護者の緊急入院


岡山県・Mさん67歳 男


介護度5の妻と介護度2の母を在宅で介護している67歳の男性です。3人で生活しています。


デイサービスで週4日と私の娘が週に2日来てくれますが、家事全般と介護のほとんどを私一人でやっています。


4月の初めにストレスのせいか胃潰瘍になり吐血、下血をして救急で10日ほど入院しました。


急なことなので準備も何もできず、娘とケアマネジャーさんがよくしてくれて、入院の翌日、(二人は)ショートステイに入ることができました。私は退院後も自宅療養ということで結局20日ほどショートステイに預かってもらいました。


連れて帰って2~3日は母の方は家にいるのか施設にいるのかが認識できず、妻は会話はできないのですが表情は多少あったのが無表情になっていました。今は以前の状況に戻っていますが、それを見るとできるだけ在宅で世話をしてやりたいと思います。そのためには自分が健康でいなければならないと思いますが、今回のようなことがあると自信がありません。制度、施設の問題ではありませんが、将来のことを考えると不安でたまりません。


介護の終点は…


佐賀県・Oさん54歳 女


91歳の父(要支援1)、85歳の母(要介護1、アルツハイマー型認知症)を在宅で看ております。今後どうなっていくのか不安で自分の心身がもつのかも自信がありません。介護の終点が「親の死」だという事実と向き合う勇気もありません。先輩は「すごいなあ!」と思うばかりです。


介護はこの先もずっと続く


鳥取県・Kさん女


在宅で看ていた義母が3月より施設入所となり、自分自身ではずいぶん楽になった感がありますが、さらに高齢の義父が在宅ですので、介護はこの先もずっと続くと思われます。義母と違い、義父には今のところ認知症の症状が出ていませんので、何とか私一人でも看てあげられますが、これまでを振り返りますと、なぜこれほどまでに私だけがつらい思いをするのかと、いつもいつも気分が落ち込んでいました。


義母の入所施設へ週1回ぐらい訪問しますが、私のことを分かってくれているのかにっこりと笑顔になり、話しかけてくれ、顔を忘れられないよう、度々伺うようにしています。


施設に対しての不満がないわけでもありませんが、これで良かったのだと自分に言い聞かせています。義母が自立歩行できるうちに自宅へ時々連れて帰り、義父の顔を見せてあげようかな…と余裕の気持ちも涌いていますが果たしてどうなることやら。


実父を送り、今、義母を介護


静岡県・Gさん51歳 女


施設職員ですが、在宅で実父と義母を介護しました。昨年、90歳の父を見送り、現在はアルツハイマーの義母を小規模多機能で昼間看ていただき、仕事を続けています。


職員の立場でありますが、ぽ~れぽ~れを拝見し、家族の気持ちが痛いほど分かります。いつか「会」の活動に協力できることを願っています。


351号( 10月号)の「お便り」を読んで

「本人の身になって」と言われても


兵庫県・Mさん女


誰が私の身になってくれる? 見ず知らずの私が!!ではいかがですか。私もあなたと同級生です。3時間ぐらいの所に住む実母、一人暮らしが、「要支援1」です。


「追いつめられたら追い返せ!」ですよ。義母さんか実母さんか介護度などが分かりませんが、誰かが応援してくれてるはずと思います。


Oさん自身かなりしんどい、また、無理解な方が近くにいられるのではとお察しします。


同じことを聞かれたら同じことを答え返しとけばいい! 哀しいかな脳の老化が病変が始まってしまっているのです。こっちも「以前の人じゃない」、時の流れと受け止めてしまい、少しずつ自分の楽しみを見つけていってください。


要望


新潟県・Nさん80歳 男


夫婦の間で、貯金の出し入れが後見人制度等という面倒くさい制度に金融機関が渋っているのは現実的に全くおかしいと思っています。なにか簡易な現実にあった取り扱いを改善してもらいたいと要望します。


「ぽ~れぽ~れ345号の編集委員の窓」の酒井さんの「介護者にも自分の人生がある」という主張をもっとアピールしたいものです。


要介護者中心にシステムは動いていますが、“介護者あっての在宅介護”主たる介護者が一体となって支えられていることを大きな声で叫びたいのです。(特に男性介護者)酒井邦夫さんと共に訴えたい。


同居家族がいる場合の利用制限


京都府・Nさん53歳 女


同居家族がいる場合、介護保険の利用に制限があり、仕事との両立は社会問題にもなっている通りです。何か良い解決策がないものかと思います。(88歳の父、83歳の母と3人で暮らしています。要介護1と2です)


●ひとこと…ケアマネジャー 鎌田松代


Nさんが訴えている「利用の制限」は、同居家族がいる場合のヘルパーによる生活援助の制限ではないでしょうか。「家族の会」では「提言」の中でそれについて改善要望をしています。また厚労省も2回にわたり、事務連絡で市町村に対して「一律に制限せず個々の状況に応じて判断を」と通達を出していますが、まだ市町村によっては「病気などでない同居家族がいる」というだけで一律に制限するところがあります。


2009年11月25日発行会報「ぽ~れぽ~れ」352号より

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