仲間と出会い話したい

若年認知症支援の会愛都(アート)の会(大阪府)


今月の本人


若年認知症の人が「仲間と出会い話せる場」集まる場があればと、数人の専門職がサポーターになり、2005年2月に発足。毎月の定例会は58回を迎えました。第2日曜日の午後、50~70名の会員さんが近畿圏内から集まり、サポーターと本人が同じ時間を共有し一緒に楽しく過ごせる場(「なにわくらぶ」)になっています。家族と離れて本人同士が思い思いに過ごせる月と、本人と家族とサポーターが一緒に交流をする月があります。合同交流会は仲間と一緒に出かけ、本人ともゆっくり自然に触れ合える機会と家族にも喜ばれています。


定例会の最後は本人と家族の集まる「笑都の会」です。この宴会を楽しみの家族の方もいて、笑いに包まれた和やかな雰囲気で明日からの活力がもらえる会です。


「一緒に楽しく過ごすこと」を目的にサポーターは事前に情報交換や流れを把握。終了後も反省点や気づきを報告し、次回につながるようにしています。皆さん、自分の居場所を探しに一度参加してみませんか。


(愛都の会 梅原早苗)


仲間と本音で語れる場です


▲新聞記事から意見交換


▲「こんなことができました」初参加で描いた絵。家族の方はびっくり。これが自信となり、会に自分の居場所ができました。


▲ボウリング大会


▲定例会の締めは「笑都の会」で本人交流会で仲間と本音で語り合う 


本人とサポーターが集う「なにわくらぶ」では、常連さんでいつも駄洒落でサポーターを和ませてくれるAさん。毎回「久しぶりですね、しばらく会わなかったけど元気だった?」と声をかけるBさん。「お前、何してたんや」と仲間同士の会話が弾むCさん。ワイワイがやがやと始まる会ですが、自己紹介では「自分の病気と向き合いたい」、「病気になっても、こんな居場所があることを一人でも多くの人に知ってもらいたい」など、真剣に病気のことを話すこともあります。


2010年1月25日発行会報「ぽ~れぽ~れ」354号より

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